平松雄二の 株と為替に勝つ!
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2009年07月01日

米国はどうして強いのか?そして中国は…?(その3)



B:「赤字と言うものは,、ファイナンスされ続ければ、
  大きな問題は起きない。
  米国債を、日本が買い続けるだけで、
  米国の双子の赤字は解決するさ。」

A:「ドル安円高で、そのうち日本は、米国債を買わなくなるかも知れない。」


B:「日本は、需要が小さく、供給が大きい。
  米国と反対だ。
  供給力があるから、米国へ輸出できる。
  言い換えれば、需要が小さいから、米国へ輸出せざるを得ない。
  もし、米国が、日本製品を購入しなくなったら、
  日本は自国製品が国内に溢れ、デフレになる。
  デフレを防ぐため、生産調整すれば、更に不況になる。」


B:「米国債を購入せずに、貿易黒字を、日本国内に還流できるのか?
  答えは「ノー」だ。
  必要以上の円高になり、交易条件は劇的に悪化、
  深刻なデフレ不況になる。
  需要が細る中で、輸入コストが低下する円高メリットも、
  享受できなくなるさ。」


B:「その上、ニーズのない通貨が、市場に溢れ、
スタグフレーションになる
  可能性もある。
  このようなタイト・ロープを、政策担当者が、うまく対処できるかどうか、
  大いに疑問があるね。
  唯一の処方箋は、米国債を購入し続けることさ。
  米国債以外に、安心して買うものはないよ、残念ながら…。」



お分かりのように、Aが筆者でBが著名エコノミストです。

筆者は完敗でした。
黙々と、サンドウィッチをほおばり続けたものでした。


異常なまでに、友好な日米関係の結果、国際分業の分野でも、
国際金融の分野でも、既に抜き差しならない状態になっています。


保有する米国債は、売るに売れない状況です。

信用度が高く、米国債の代替投資先を、見つけるのは困難です。
国内市場を混乱させない方法で、貿易黒字を、そのまま国内に
還流する方法を、見出すのも困難です。


日本にできることは、せいぜい過去に投資した、貿易黒字の果実として、
利子や配当を、国内に還流させることくらいではないでしょうか。
米国は、どこかの知事が言っていた「ぼったくりバー」みたいですね。


悲しいことに、日本の貿易黒字も、既に最盛期を過ぎているのかも
知れません。

そのうち、貿易赤字を心配しなくてはならない時期も、
来るかも知れません。(続く)

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