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2009年07月01日

米国はどうして強いのか?そして中国は…?(その4)



中国のGDPが、日本のGDPを抜くのは、時間の問題です。

今年中か、来年には、GDPの大きさで、日本は世界で3番になる筈です。
そして、2度と2番には戻れないでしょう。

直近で、先進国のGDPの順位に、変動があったのは、
1980年代後半でした。

バブルの日本が、ソビエト連邦を、米国が、EC(現在のEUの前身で、
EUよりは小ぶりであった)のGDPを凌駕しました。


その後、ベルリンの壁は崩壊し、ソビエト連邦は消滅しました。
人類史上、大きな社会的実験であった、共産主義が、
西側世界から消滅しました(中には、資本主義の勝利と言う人もいます)。

経済の大きな変動は、イデオロギーの変革をも、惹き起こすことがあります。

今回、日本がGDPの大きさで、2番から3番になるときも、
何かが起きるかも知れません。

第2の天安門事件でしょうか。

恐らく、順位が上がる国ではなく、順位が下がる国で、
何かが起きる可能性が、高いのではないかと思います。

共産主義と言う、資本主義にそぐわない体制で、
着実に、資本主義的な力を蓄えてきた中国は、既に、資本主義世界に
組み込まれていて、中国抜きでは、世界経済を語ることはできません、


中国の貿易黒字は巨大で、米国債の購入保有額も世界最大です。
中国のGDPの最終需要項目は、西側先進国比で、国内需要よりは、
純輸出の方が重要です。世界の工場として、供給力が巨大です。

これは、まさしく日本モデルではないでしょうか。

米国の戦略は、米中のG2にあると思われます。

中国共産党のもと、金太郎飴のように見える中国の実態は、
多民族国家で、人口が非常に多い、ある意味で、
米国と似ているところがあります。

西太后の清朝末期以来、米国は、ずっと中国寄りの感じがしています。


米国の本音は、テーマによっては、日本やEUをメンバーに
入れることはあっても、実質は、米中2カ国で決めるG2体制を、
模索していると思います。


オバマ大統領が、胡錦濤主席に囁くのはきっと、

  「米国民は、ハイアールの冷蔵庫や洗濯機を使い、
  レノボのPCを、四六時中使っている。
  そのうち、中国資本のハマーをローンで購入するから、
  中国は黙って、高格付けの米国債を購入し続ければ、
  米中両国とも、ハッピーだと信じている。」と。


この言葉、過去に似たようなことを、聞いた気がします。
筆者は思わず膝を叩き、

  「米国の正体見えたり!」

と言うこと間違いなしです。(続く)

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