平松雄二の 株と為替に勝つ!
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2009年07月02日

トレード・ダウン


米国では、ウォルマートの売り上げ増加が、著しいです。
ウォルマートの売上は、驚いたことに、米国個人消費の、
2割以上を占めるらしいです。

「エブリデー・ロー・プライス」、洋の東西を問わず、同じ商品であれば、
価格の安い店で買う、と考えるのは筆者が庶民だからでしょうか。

とは言うもの、米国の富裕層は、これまではウォルマートには出向かずに、
高級店で、同じ商品を高価格で、購入していたようです。

さすがの米国の富裕層も、昨今の大不況で、
ウォルマートで買い物をし始めた模様です。

これはトレード・ダウンです。

リセッションと、資産価格の下落により、所得が減少しました、
原油高により、ガソリン価格が上昇しました。
ガソリン高は、米国人には増税と同じ効果です。

信じられないことですが、借金して消費を楽しんでいた、
米国人が、貯蓄をしています。

万が一に備え、将来に備え、モノを買わずに貯蓄をしています。
米国人の習性から考えると、貯蓄率の上昇は一過性の可能性が、
高いと思いますが、現実は貯蓄をしています。

米国のGDPで、最大の最終需要項目は、個人消費です。
GDPの7割超を占める項目です。
個人消費の源泉は、個人所得です。

上述の通り、所得は減少し、ガソリン高で、その分消費が削られます。
おまけに貯蓄ですから、経済対策は、オバマ大統領が目論んでいたように、
個人消費に直結してはいないようです。

米国の個人消費が伸びないと、経済成長はありません。

米銀の審査は、厳格化しています。
資産価格の下落で、米銀の自己資本率は、低下しています。
当然、米銀の融資残高は、減少しています。

現状、米国人は借金しにくいのです。
結果として、トレード・ダウンせざるを得ないのです。

米国人は、貯蓄せずに、借金して消費しないと、
世界経済に、光明は差しません。

基軸通貨の国民、覇権国の国民は、全世界のために、
ひたすら借金して、モノを買う十字架を、背負っているのです。


関東地方ローカルの話で、申し訳ありません。
関東には、「オーケー」と言う、安くて良い商品を売っている、
スーパーマーケットが、何店かあります。

この「オーケー」の駐車場は、まさしくメルセデスや、
BMWのショウルームのようです。


米国の富裕層は、最近、トレード・ダウンしていますが、
日本の富裕層は、以前から、トレード・ダウンしていたのでしょう。

この辺が、日本の個人消費が、弱い原因かも知れません。
ここは思い切って、富裕層が高額消費をするように、

「オーケー」の駐車場に、「メルセデスとBMWお断り」の張り紙を…。


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