平松雄二の 株と為替に勝つ!
ホーム>過去のメルマガ
過去のメルマガ
2009年
2010年
チャートの小部屋
用語集
欧州信用危機小年表

2009年07月12日

原油(その2)


最近、2つの事件がありました。
前回指摘した、CFTCの規制強化と、歩調を合わせて、インデックス・ファンド
ETFも、CFTCの規制強化の影響を、受けています。

米国では、天然ガスのETFが人気で、資金流入が顕著です。
原油価格が、上昇していたため、天然ガス価格も、上昇が続いていました。

しかし、天然ガス価格の上昇は、原油価格の上昇よりもかなり控えめでした。
天然ガス価格は、米国内要因を、原油価格よりも的確に映すからです。

このことは、原油市場の方が、天然ガス市場よりは、
投機的であることに他なりません。

しかし、割安な天然ガスに買いが入ることも、ごく自然です。
そこで、資金流入している天然ガスのETFは、
追加株式の発行許可を、SECに申請していました。

ところが、CFTCの規制強化の意向が、SECの許可の遅延に、
影響を与えている様子です。

持ち高規制が、直接的に、原油価格に代表されるエネルギー価格や、
その他商品価格の下落を意味しません。

しかし、取引が低調になることにより、価格下落に結びつくことは、よくあります。

株式市場で、出来高が少なくなって、株価が下落する例は、
「枚挙に暇」はありません。
しかし、規制強化が実需を反映しているのかは、大いに議論の余地があります。

もう一つは、ゴールドマン・サックスの元従業員が、ヘッジ・ファンド
転職するにあたり、商品市場取引システムを、不正に持ち出したようです。

そのシステムは、「アルゴリズム」を駆使した取引システムらしく、
恐らく、ゴールドマン・サックスのトレーディング収益の、かなりの部分を、
稼いでいたものだと推測されます。

倫理観や罪悪感のかけらもない、資本主義、いや拝金主義の亡者の犯罪です。

しかし、実際の市場は、拝金主義の亡者達が、最先端のシステムを駆使して、
商品市場でも、為替市場でも、株式市場でも、跋扈しているのです。

なかなか、相場に勝てない訳です。


話はそれてしまいましたが、規制強化で、商品市場の軟化が見込めそうです。

当然、経済回復期待への、過度の楽観の揺り戻しもあります。
リスク資産から、安全資産への流れがしばらく続くのであれば、
商品市場や株式市場の上昇は期待薄です。


結果として、日米の債券市場は、堅調さが続くと考えられます。

ドル・キャリー取引や円キャリー取引の巻き戻しも、
しばらくの間、継続すると考えます。

                    ページ・トップへ     ホームへ