平松雄二の 株と為替に勝つ!
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2009年07月15日

材料出尽し



英語で「バイ・オン・ルーマー、セル・オン・ニューズ」と言います。
噂の段階で仕込んでおき、実際にニュースで報道されれば、
しっかりと利喰っておく、と言う意味で使われます。

「材料出尽し」と同じような使われ方をします。
正確な市場の統計を持ち合わせていませんが、筆者の経験から、
次のようなことが言えるのではないかと思います。

米国株式市場では、1日に2〜3%も上下すると、
翌日も続伸・続落ケースが多いように感じています。

フォロー・スルーがあり、直ぐに「材料出尽し」とならないように思います。
市場参加者の層が厚いので、良いニュースが出ると、
素直に買う投資家もいれば、反対に逆張りで売りを仕掛ける投資家もいます。
その結果、十分に練れた市場価格が形成されます。

米国株市場は大きく動くと、翌日以降も必ず同方向に動くとは
限りませんので、念のため申し上げます。

今回の、ゴールドマン・サックス(以下GS)の決算は、
事前にかなり良いものになると、予想されていました。

その上、著名アナリストのGS株の格上げ・買い推奨で、
株式市場は週初に、大きく上昇していました。

既にご存知の通り、実際のGS決算は、予想よりも良いものでした。

株や債券の発行に伴う、引受け手数料が好調でした。
リーマン・ブラザーズ等の競争相手が少なくなり、残存者利益が発生しました。
トレーディング収入も好調で、利益を大きく押し上げたようです。

当然、リスク管理はきちんとされていると思いますが、
市場ではトレーディング収益の好調持続に、少し疑問を感じているようです。


以前、指摘させて頂きましたが、CFTCの規制が
実施されれば、多少なりともトレーディング収益には、
マイナスの影響があるのではないでしょうか。

しかし、ずる賢いGSですから、必ず抜け道を探し出して、
利益を上げる努力をするものだと思います。


米銀は、一時大騒ぎしたサブプライム・ローン等が組み込まれた、
大きく価値が下がった合成証券CDOを保有する、
SPCの時価評価や、銀行本体からの切り離しは、
既に雲散霧消状態です。

この2〜3日は、金融サービスのCITグループの危機とその処理には
注意しておきましょう。

恐らく救済されるとは思いますが…。

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