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2009年08月22日

来週の米国株式市場と日本株式市場


証券用語で、ブル(牛)は強気を、ベア(熊)は弱気を、意味します。

8月13日で少し触れた、ブル・ベア・レシオについて、説明します。


ブル・ベア・レシオは、米国の投資アドバイザーが発行する、
140余りのニュース・レターの内容を吟味し、
著者が強気なのか弱気なのか、比率を示したものです。

50年近い歴史を持つ投資家情報で、
インベスターズ・インテリジェンスと言う会社が行っている調査レポートです。

学術的にこのレシオの正当性が、証明されている訳ではありませんが、
過去の相場展開で素晴らしい成果を収め、
シグナルを発して来ていることは、厳然たる事実です。

経験的に、ブル・ベア・レシオが2.00を超える場合は、
「過度の強気」で相場の天井を示唆します。

逆に、レシオが0.60を下回る場合は、
「過度の弱気」で相場の底を示唆します。

つまり、このレシオは「逆張り指標」として、捉えることができると思います。

最近のレシオの動きは:

8月4日   1.83

8月11日  2.32
8月18日  2.09

レシオからすると、現状は警戒すべきレベルであると考えられます。
実際はどうなのか、今後数週間から、数ヶ月の相場動向を、
このレシオとともに、見て行けば分かります。


それでは、本題に入ります。


1)今週の経済指標のまとめ


物価関連では、PPIが前年比で大きく下落し、FRBは当面、
金利を上げられないことを示唆しました。

不動産関連では、商業用不動産はまだ底が見えない状況ですが、
個人住宅は、価格の下落と金利低下の影響で回復基調です。

金曜日の中古住宅販売は、事前予想を上回る良い数字で、
相場を牽引しました。

しかし、差し押さえは増加していて、今後注意深く見守る必要があります。

生産面では、「ポンコツ車現金政策」の効果で、
フィラデルフィア連銀製造業景況指数は、11ヶ月ぶりにプラスに転じました。

同政策は来週月曜日に終了することになりました。
自動車関連の生産や販売は、
8月が当面のピークになるものと考えられます。

雇用関連では、新規失業保険請求件数が、
予想数値よりも大きく、来月初めに発表される雇用統計は、
あまり改善しないと考えられます。


2)今週の相場展開



月曜日に大きく下げましたが、その後上昇して週末には、
年初来高値をつけました。

本当に堅調な地合いです。米国株式相場は、
びくともしない強さを感じますが、
「好事魔多し」ですから、注意したいです。


3)来週の主な経済指標



25日(火) 6月S&Pケース・シラー住宅価格指数
26日(水) 7月耐久財受注
       7月新築住宅販売件数
       8月消費者心理指数

27日(木) 第2四半期GDP改定値
        新規失業保険請求件数

28日(金) 7月個人消費

住宅関連は、価格下落は続いていますが、下落幅は縮小し、
販売は少し上向く、と言う流れが継続しそうです。

事前予想では、耐久財受注や消費者心理や個人消費等は、
改善を示すものと考えられています。

GDPは暫定値の-1.0%から-1.4%へ
若干悪化する方向と予想されています。


4)来週の米国株式市場動向


A)高値を更新
B)高値警戒感が出るが、高値は維持
C)ジワジワと調整が始まる


の3つのシナリオを考えます。

確率をつけると、A)が50%、B)が40%、
C)が10%程度であろうと思います。

筆者自身は、先週の定期配信で申し上げたように、
既に「様子見」になっています。

ここから、株式のリスクを取るためには、
向こう6ヶ月から9ヶ月くらいは、米国経済がさらに好転し、
企業収益が増加し、予想PERが低下する確信が必要です。

今後、不定期配信を含めて、シナリオを考える際に
詳しくお話しする予定ですが、米国経済は一本調子で
回復するとは考えにくいと思います。

原油価格もリスク要因として、注意したいです。
このところ、原油価格と株式相場の連動性が高いです。
さらに原油価格が上昇するようだと、逆にコスト増大として、
株式相場にはマイナスに作用すると思います。



5)来週の日本株式市場動向


週初は、米国株の上昇を受け高く始まります。
その後、いつもと同じく、上海株式を意識する展開が、
一週間続くと思います。

経済指標は、週末のCPIと、失業率に注目が集まります。

中国株式市場が、調整局面入りしたのか、
一過性の下げ局面なのか、見ものです。

米国と中国の市場に追随する流れだと思います。
選挙結果はかなりの割合で、既に織込んでいるものと思います。


為替は秋に向けて、ドル安円高方向だと思います。

相場としては、93円台ミドルまではレンジで、
ドル買いだと思っていますが、93円ミドルを下抜ければ、
ドル売りではないかと思います。

しかし、再度92円割れで、得体の知れないドル買いが出てくるのか、
興味深いです。


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