平松雄二の 株と為替に勝つ!
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2009年09月12日

来週の米国株式市場と日本株式市場(09月14日〜09月18日)


1)今週発表された経済指標のまとめ


項目                    予想       前月/前週/前期
ベージュ・ブック
7月貿易統計             -320億ドル      -270億ドル
新規失業保険請求件数       55.0万人        57.6万人
9月ミシガン大学消費者心理指数  70.2            65.7

(出所:マーケット・ウォッチブルームバーグ、ヤフー)

<米国>

公表されたベージュ・ブックでは、セントルイス連銀のみ、
景況感が悪化したものの、他の地区では総じて上向きでした。

製造業が堅調で、雇用と消費が弱い状況がさらに裏付けられました。

不動産に関しては、商業不動産の不調が継続しています。
住宅は改善しているものの、価格上昇の地区は限定的でした。

ベージュ・ブック発表を受けて、瞬時相場は下げましたが、
一時的な動きで、その後上昇しました。

7月貿易統計は、「ポンコツ車現金補助政策」で輸入車等が増加して、
予想よりも赤字幅が拡大しました。

為替市場では、ドルには少し圧力がかかりましたが、
株式市場にはインパクトはありませんでした。

新規失業保険請求件数は、予想より少なく、
株式市場にはプラスの影響でした。


ミシガン大学消費者心理指数速報値は、予想を上回る数字でしたが、
株式市場には、それほど好影響はありませんでした。

<日本>

日本では、景気ウォッチャー調査の、現状判断DIと先行き判断DIが、
それぞれ前回より悪化しました。

株式市場が3月に底入れしてから、初めての悪化です。

8月機械受注が-9.3%と発表され、前月までの反動減と考えられます。
また、4-6月期のGDP改定値は、前期比+0.6%、年率換算+2.3%と、
速報値からは下方修正されました。

<中国>

中国では週末に経済指標がまとまって発表されました。
全ての指標は経済の回復を示す内容でした。
あえて、輸出が少し振るわなかった感じです。


2)今週の株式相場展開


<米国>


金や原油価格上昇に伴い、リスク・マネーが、
米国株式市場にも流入しています。

休暇明けも順調に株価は上昇しました。
主要指標は、8月末以来の年初来高値を更新しました。

週間騰落は、ダウで+1.74%、ナスダックで+3.088%、
S&P500
+2.56%でした。
ダウ輸送株指数で+5.62%と、非常に堅調です。

数字だけを見ていると、調整する気配はありません。


株式市場では、ドル安が米国外で収益を稼ぐ、
グローバル企業の業績を押し上げると考えられています。

また、リスク回避で、積みあがったMMF(短期資金)が
株式市場に流れ込んでいるようです。

為替は、直接的に株式市場に影響はなさそうですが、
ドル全面安は多少気がかりの感じがあります。

<日本>

週を通して堅調さを維持しましたが、円高には影響されています。
週間騰落は日経平均で+2.52%でした。

場中の上海市場からの影響度合いは、小さくなってきました。

<中国>

上海総合指数は、2700ポイントを下回ったところで、
当面のボトムを確認したようです。

関係者からの発言も、市場のサポートになっています。
もちろん、経済指標も好調です。
週末に、一気に3000ポイントを抜けなかったことは気になります。


3)来週の主な経済指標等


<米国>

日付      項目               予想      前月/前週/前期
15日(火)   8月小売売上          +1.9%        -0.1%
15日(火)   8月PPI              +0.8%        -0.9%

16日(水)   8月CPI              +0.3%        ±.0.0%
16日(水)   8月鉱工業生産指数      +0.7%        +0.5%
17日(木)   8月住宅着工件数       58.0万戸      58.1万戸

17日(木)   新規失業保険請求件数   55.5万人       55.0万人

(出所:ヤフー)

<日本>

とくにありません。



4)来週の株式相場動向


<米国>

週間シナリオは3つです。

A)好調な経済指標の発表で、多少の上下はあっても、
  年初来高値を更新し、週間では2%以上上昇する
B)為替や商品市場からは若干マイナスの影響もあり、高値で一服し、
  週間では±1%程度に落ちつく
C)ベースに好調な経済指標が織り込まれていて、予想より悪化する方に
  注意が向き、 利食い売りに押される。
  為替や商品市場の影響もマイナスに作用する。
  週間で2%以上下落する


それぞれの確率は、Aが40%、Bが40%、Cが20%と考えます。

<日本>

金曜日はSQでした。
特別精算値段算出後、一度もその値段にタッチできないときに、
「幻のSQ値」と言われます。

今回はその可能性があります。
「幻の…」で相場が転換するケースがあります。

円高と内閣人事等で、日本株はいったん下値を試す確率が
高くなったと思います。

日経平均が1万円を切ると、9500円から9900円に、
テクニカル・ポイントが多く存在しますので、
当面の下値は、9500円までを考えておけば十分です。

<中国>

少しバブルの臭いがする中国ですが、
大きく資産価格を下落させられません。

失業問題や地域格差や民族問題もあり、高めの経済成長は必須です。

当面、上海総合指数は、
2700から3000ポイントでの取引になると思います。

<来週の一本勝負>

先週の筆者の予想は、大ハズレでした。

来週も筆者は、懲りずに高値警戒です。
日米株式とも下げる可能性が大きいのではと気を揉んでいます。

インベスターズ・インテリジェンス」の調査では、9月8日時点で、
ブル・ベア・レシオ」は2.05で、依然として警戒水準です。

為替も90円を切る展開だと思います。

新内閣の外交・防衛政策からも為替は円高だと思います。
内閣人事が論功行賞的なものであれば、失望感が出ます。
外国人投資家が再度離散する可能性もあります。

日米株式とも、リスクを取らずに、ニュートラルにしたいと思います。


5)その他


金の強さは本物でしょうか。
規制強化、インフレ対策、金鉱山会社の売り建ての買戻し等々、
理由は沢山あるようですが、
1トロイ・オンス1000ドル以上で越週しました。

金利がつかない「金」が上昇するのは、何かあると思います。

原油は、高値トライでしたが、それを抜けずに週末大きく下落しました。
金とは対照的な動きです。

規制強化の影響はありますが、今後の値動きは要注意です。


バルチック海運指数が、6月初旬に高値をつけて以降下落し、
一向に上昇する気配がないことも気がかりの一つです。

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