平松雄二の 株と為替に勝つ!
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2009年11月21日

来週の米国株式市場と日本株式市場(11月23日〜11月27日)


1)今週発表された経済指標等のまとめ


<米国>

項目                実数       予想    前月/前週/前期

10月小売売上         +1.4%      +1.0%      -2.3%
10月生産者物価指数     +0.3%      +0.6%      -0.6%
10月鉱工業生産指数     +0.1%      +0.3%      +0.6%
10月消費者物価指数     +0.3%      +0.2%      +0.2%
10月住宅着工件数      52.9万戸    59.0万戸     59.0万戸
新規失業保険請求件数   50.5万件    51.0万件     50.5万件

(出所:マーケットウォッチ

週初めの小売売上は、事前予想よりも経済の強さを示す数字でした。
年末商戦に対する期待が膨らみました。

しかし、その後の指標は、今ひとつ盛上りに欠ける結果で、
景気拡大の継続性に小さな疑問符がついた形になりました。

住宅着工件数は、11月末の減税期限の影響が出たものだと考えます。

上表にはありませんが、ニューヨーク連銀フィラデルフィア連銀
製造業景況感指数の発表もありましたが、
結果は差し詰め1勝1敗でした。

<日本>


7-9月期のGDPが、前期比+4.8%と非常に強い数字となりました。
成長スピードよりも、デフレの方が気になる内容でした。

また、消費者物価も、強くデフレを示唆していて、
ようやく政府もデフレ宣言をしました。

しかし、前自民党政府のときに、
デフレ脱却宣言はしていないと思いますので、
デフレが継続していたと考えるしかありません。


2)今週の株式相場展開


<米国>

主要株価指数は、予想を上回る小売売上を受け上昇、
高年初来高値を更新しました。

調整する気配がまったくないと言うと少し言い過ぎですが、
強い相場です。

さすがに水曜日辺りから、
はしゃぎ過ぎの反省が出ているのかも知れません。

週間騰落率を見ると、ダウで+0.46%、ナスダックで-1.01%、
S&P500で-0.19%、ダウ輸送株で-0.38%でした。

ダウの堅調さが目立ちます。

他の株価指数は下げたと言っても、極わずかです。


ブレーキを踏込んだ状態ではなく、
アクセルから足を外しただけで、
きっかけさえあれば、アクセルを踏込む準備はしています。


<日本>

日経平均は、心理的節目の9500円を割込みました。
7月安値を意識するところです。

ふらつく民主党政権に対する不信感、根深いデフレ経済、
増資ラッシュに伴う需給悪、ドルの先安感等々、
日本株を取巻く環境は悪いです。

ユニクロのファーストリテイリングの株価上昇で、
日経平均はTOPIXと比較して、いびつな形で強含んでいることも、
材料としては良くない形です。

週間騰落率は、日経平均は-2.79%、TOPIXは-3.24%と下げました。

世界の株式市場に出遅れていると言われますが、
出遅れではありません。
日本独自に下げていると思います。

<中国>


バルチック海運指数は年初来高値を更新しました。
上海株価指数は、夏以来の高値3400ポイントに挑戦しましたが、
高値警戒感もあり、高値手前で一服です。

しかし、堅調地合いです。
人民元切上げ観測も燻ぶっていることも見逃せません。


3)来週の主な経済指標等


<米国>

日付    項目                  予想     前月/前週/前期

23日(月) 10月中古住宅販売        574万戸       557万戸
24日(火) 第3四半期GDP改定値       +2.8%       +3.5%
24日(火) 9月ケース・シラー住宅価格指数  NA        +1.3%
24日(火) 11月消費者信頼感指数       45.5         47.7
25日(水) 新規失業保険請求件数     49.5万件       50.5万件
25日(水) 10月耐久財受注           +0.5%       +1.4%
25日(水) 10月個人所得            +0.1%       ±0.0%
25日(水) 10月個人消費支出         +0.6%       -0.5%
25日(水) 11月消費者心理指数         67.0        66.0
25日(水) 10月新築住宅販売        39.0万戸       40.2万戸

(出所:マーケットウォッチ

週末が感謝祭なので、経済指標は週半ばまでにまとめて発表されます。
重要な指標は、住宅と消費に関係するものです。
住宅は足踏み状態が確認されるのか、さらに改善しているのかが注目です。

消費関連は、恐らくまだら模様になるのではないでしょうか。
失業保険請求件数が、50万件を割るようだと、

心理的に明るくなると思います。
しかし、新たに50万人近くの労働者が職を失い、
新規に失業保険を請求しているのだと考えるべきだと思うのですが…。


4)来週の株式相場動向


<米国>

市場は、経済指標が予想より悪くても、
ゼロ金利政策と流動性相場が継続すると考えています。

指標が良ければ、当然プラスに反応します。
表面的には、上に行きたがっているように見えます。

注意したいことは、ダウ等の大型優良株に資金が集まり始めていて、
小型株等のパフォーマンスが相対的に見劣りするようになりました。

グローバル展開している大企業は、ドル安で業績が向上し、
株価上昇モメンタムが働きます。

弱い内需よりも、アジアを中心とする強い外需に支えられる株価構造です。
これは、日米とも同じ構造です。

分かりやすく言えば、S&P500よりもダウが強く、
TOPIXよりも日経平均が強いです。

過去の例からは、一部の銘柄に資金が集まり値を保つ場合、
相場の転換期がそろそろ近いことが多いです。

来週の短期シナリオです。

A)高値で一進一退を繰返す(±2%程度)
B)引き続き堅調で、年初来高値を更新する

C)相場は少し(3%程度)下げる展開になる

それぞれの確率は、Aが50%、Bが30%、Cが20%と考えます。

<日本>

来週、米国株式相場が堅調さを維持しているにもかかわらず、
日本の株式相場が、瞬時安値に突っ込むケースでは、
一旦「逆張り」で買いから入りたいと思います。

しかし、米国もダラダラと安くなる展開では、
日本株はさらに弱含むと考えます。

日本株は当分だめです。
逆張りで入る場合でも、直ぐに利益確定すべきと思います。

<中国>

強い相場が続くと思いますが、通貨政策には要注意です。

<来週の一本勝負>

米国株のプット・オプション買いと、日本株の突っ込み買いです。
ただし、日本株については、
米国が高値を意識して強含みの場合のみです。


5)その他


米3ヶ月もの国債の金利がマイナス金利をつけました。
米2年国債が今年の最低金利を記録しました。
債券市場では、景気拡大を信用していません。


株式市場やリスク資産市場の上昇からすると、金利は低過ぎます。

再度、債券市場と株式市場では、
どちらかが正しく、どちらかが間違っている状態になりました。


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