平松雄二の 株と為替に勝つ!
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欧州信用危機小年表

2009年12月12日

来週の米国株式市場と日本株式市場(12月14日〜12月18日)


1)今週発表された経済指標等のまとめ


<米国>

項目                 実数       予想    前月/前週/前期

新規失業保険請求件数    47.4万件    44.8万件      45.7万件
11月貿易統計         -329億ドル   -370億ドル    -365億ドル
11月小売売上          +1.3%      +0.5%       +1.1%
11月消費者心理指数      73.4        69.0        67.4
10月企業在庫          +0.2%      -0.2%       -0.5%

(出所:マーケット・ウォッチ

失業保険請求件数は若干悪化しました。
継続受給者数が減少したとの好評価がありますが、
就業を諦めた失業者や、失業期間が長くなり保険受給不可能な失業者が
増加したことが実態だと考えられます。

貿易赤字の減少は、全体的には良い方向です。
原油価格下落により、輸入代金が減少し、
輸出もドル安を背景に伸びた結果です。
対中赤字はまだ大きいです。

極限近くまで減らした在庫が14ヶ月ぶりに回復しました。
これは今後、生産面にはプラスに働く要因になります。

小売売上と消費者心理好転が、経済には明るいニュースと捉えられています。

今週発表された経済指標では、米国は「強い向かい風」の中、
少しずつ前進していると見て良いのでしょう。


2)今週の株式相場展開


<米国>

前週の雇用統計の余波から、消化軟の横ばい状態です。
週を通して見ると、ダウで1日だけ100ドルを越す下げ場面がありましたが、
小幅上昇が続きました。

週間騰落率では、ダウで+0.80%、ナスダックで-0.18%、
S&P500で+0.04%、ダウ輸送株で-0.19%と小動きでした。

<日本>

日経平均は節目の1万円で上下、メジャーSQも無事通過しました。
中国の経済指標と週末の円安傾向に支えられた感じもします。

週間騰落率は、日経平均は+0.85%、TOPIXは-0.11%でした。
全体としては、米国同様、横ばい商状でした。

<中国>

押しなべて良い経済指標が発表され、
積極財政と金融緩和の継続が確認されたにもかかわらず、
相場に元気がなかったです。

週間騰落率は-2.10%でした。


3)来週の主な経済指標等

<米国>

日付    項目                予想   前月/前週/前期

15日(火) 11月PPI             +1.0%      +0.3%
15日(火) 11月鉱工業生産指数     +0.5%      +0.1%
16日(水) 11月CPI             +0.4%      +0.3%
16日(水) 11月住宅着工件数      56.3万戸    52.9万戸
17日(木) 新規失業保険請求件数   46.5万件    47.4万件

(出所:マーケット・ウォッチ

物価指数が大きく跳ね上がるような数字が発表されない限り、
市場インパクトは小さいと思います。

住宅と雇用は、そこそこ良い数字になる予想です。
市場にはプラスで受け止められると思います。

ニューヨーク連銀フィラデルフィア連銀の製造業景況感が発表されます。
生産面の動向はチェックしておきたいです。


4)来週の株式相場動向


<米国>

最近のよくあるパターンで書き飽きましたが、
弱い経済指標では、ゼロ金利継続で相場は上昇。
強い経済指標では、素直に相場は上昇。
何が何でも相場は上昇です。

ダウはこれまでのところ、10500重そうに見えます。
しかし、今回のラリーでは、抜けなくて揉みあっても
最終的に上抜けする強さですから、今回はどうなりますか。

見方によっては、団子天井形成中にも見え、
別の見方では、さらに上昇するためのエネルギー蓄積局面にも見えます。

クリスマス・ラリーをサンタクロースがプレゼントしてくれますか、見ものです…。

来週の短期シナリオです。

A)高値維持で、横ばい(±2%以内)
B)上昇して、高値更新する
C)ラリーの疲れで少し下げる(3%程度)が、調整(5%超)にはならない

それぞれの確率は、Aが45%、Bが45%、Cが10%と考えます。

もし、来週大きく下げて調整相場入りしたら、ごめんなさい。

<日本>


金曜日のSQ値を抜けたので、市場関係者は強気が多いと思います。
為替も一服ですから、なおさらです。

<中国>

相場が下げる要因はあまり表面には出ていませんが、
高値に挑戦する手前で萎んでいるのは何故でしょうか。

<来週の一本勝負>

大きく上昇してきた金相場が調整しています。
原油価格の8日連続の下げは6年ぶりだとのことです。
上げ相場の反動で一過性なのか判断は難しいです。

12月は季節的に、海外子会社等からの米国へのドル送金が多い月ですから、
相対的にドルが強くなることがあります。

週初めのドル円の90円は売りたかったレベルです。
87円は買い戻すかどうか心が揺れるところです。

とりあえず、85円を一度は切りましたので、
今年の良い場面は出たのでしょう。

ドラマの水戸黄門で、悪人を懲らしめた後
「助さん格さん、もう良いでしょう」と言う局面でした。

高値は来年のお楽しみになりそうです。

ドル高は米国の国益にはなりません。

ドル高は、

1)米国からの輸出に不利になる
2)ドル・キャリー取引で米国の痛みを和らげるため新興国バブルを醸成できない
3)米国のグローバル企業の業績不振で高株価維持ができない
4)高い原油価格維持で高い再生可能エネルギー・コストを正当化できない
5)インフレにより財政赤字への徳政令が出せない
6)中国に有利になる

等々米国のためにはなりません。

景気が最悪期から脱出したので、
平常時の金融状態にするための
利上げを読んでいる市場参加者がいるかも知れません。

今後利上げしても、引き締めの利上げではなく、
異常な緩和状態から平常時に戻すだけのことだと思いますが…。

ギリシャやアイルランドの財政の問題は、要注意です。
ドバイも簡単に終わらないと思います。

当面は杞憂になると思いますが、日本の財政も注意したいです。
日本国債の格付けは韓国よりも下です。
国の勢いの差でしょうか。

財政で見れば、メキシコやブラジルも注意しないといけません。
ロシアも当然です。

100年に一度の危機は意外に軽微だったと考えるのは早計だと思います。


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