平松雄二の 株と為替に勝つ!
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2010年01月02日

来週の米国株式市場と日本株式市場(01月04日〜01月08日)


1)今週発表された経済指標等のまとめ


<米国>

項目                     実数     予想    前月/前週/前期
10月ケース・シラー住宅価格指数  ±0.0%      NA       +0.3%
12月消費者信頼感指数         52.9      53.0       50.6
12月シカゴPMI               58.7      55.1       56.1
新規失業保険請求件数        43.2万件    46.5万件    45.4万件

(出所:ヤフーファイナンス)

ケース・シラー住宅価格指数は前月比±0.0%でした。
順調に価格が前月比で回復していましたが、
久しぶりに止まりました。

これを受けて、「2番底になる心配は少ない」とコメントがありましたが、
たった1ヶ月の数字で「どうしてそんなことまで…」と疑問に思います。
真実はもっと悪いのでしょうか?
よく分かりません。

消費者の心理状態も好転しているように見えます。

新規失業保険請求件数は予想を下回るものでした。
40万人以上の労働者が新たに失業していますが、
リーマン・ショック前のレベルに戻りました。

この勢いで回復が続けば、第1四半期に、
NFPが水面下から浮上するかも知れません。

シカゴPMIは、一旦は60.0と発表され、
06年01月以来の良い数字でしたが、
翌日に58.7と下方修正されました。

季節調整の結果だとのことです。

前日に驚きの指標を発表しておきながら、
すぐさま下方修正するやり方は、あまり感心しません。

しかし、これもグローバル・スタンダードとして
アメリカン・スタンダードを押し付ける米国のやり方だと、
甘受するしかないのでしょうか。

このところの米国の経済指標の修正は、
少々目に余るものを感じています。

マクロ経済の数字を丁寧に検証しながら、相場の方向性を考えるために、
米国にはもう少し精緻なやり方を望みます。


2)今週の株式相場展開


<米国>

前週に引き続き、年末相場で市場参加者は少なく薄商いでした。

良い経済指標に支えられ、大晦日まではすこぶる堅調で、
年初来高値を更新し続けましたが、
さすがに最終日は利益確定の売りが出て、
引け間際に大きく下げました。

週間騰落率は、ダウで-0.87%、ナスダックで-0.72%、
S&P500で-1.01%、ダウ輸送株で-2.11%でした。

短期想定シナリオ内での動きであったと思います。

<日本>

米国の堅調相場と為替の円高修正局面が上昇要因です。
日経平均は、短期間で1000円以上戻してきた相場ですから、
スピード調整の売りも出て、大納会には、

年初来高値を更新できずに年を終えてしまいました。

週間騰落率は、日経平均は+0.49%、TOPIXは-0.20%でした。

<中国>

下げ止まりから、再度上値を伺う勢いのある相場に戻りつつあります。
経済成長は続き、財政金融政策も相場にはフレンドリーです。
週間騰落率は+4.32%で大幅プラスでした。


3)来週の主な経済指標等


<米国>

日付    項目                 予想    前月/前週/前期
4日(月) 12月ISM製造業景況指数     54.8        53.6
4日(月) 11月建設支出           -0.5%      ±0.0%
5日(火) 12月新車販売台数       11.2百万台    10.9百万台
5日(火) 11月製造業受注          +0.4%      +0.5%
6日(水) 12月ADP雇用報告         NA       -16.9万人
6日(水) 12月ISM非製造業景況指数   50.4        48.7
6日(水) 12月16日分FOMC議事録公開
7日(木) 新規失業保険請求件数     44.5万件     43.2万件
8日(金) 12月NFP              ±0.0万人    -1.1万人
8日(金) 12月失業率             10.0%      10.0%
8日(金) 11月消費者信用残高       -50億ドル    -35億ドル

(出所:ブルームバーグマーケット・ウォッチ・ヤフーファイナンス)

新年早々来週は盛りだくさんの経済指標です。
重要度では、雇用統計とISM製造業景況感指数でしょうか。

もちろんFOMC議事録も注目が集まります。

NFPが水面ぎりぎりの数字が予想されています。
FRBによる出口戦略が現実のものと認識されるタイミングです。

実際には、緊急避難的な流動性供給プログラム終了は
既に予定されています。

12月には資金吸収のためのリバース・レポ
数回実施されており、短期金融市場参加者には、
FRBの出口戦略は既成事実になっているのです。


4)来週の株式相場動向


<米国>

昨年までは、良い経済指標は株式相場のエンジンでしたが、
そろそろ期待以上の金利上昇要因と捉えられ
(実際に長期金利は上昇していますが…)始めます。

金利上昇スピードと企業業績の伸びの競争です。

必要以上にインフレ警戒から長期金利が上昇すると、
株式相場はかなりダメージを受けると思います。

現時点では、長期金利が4%程度までは、
景気回復の自然な金利上昇で、
株式相場は業績回復を素直に受け止めます。

しかし、S&P500指数で見て、PERが25倍になっています。
PERを信じるか信じないかは別として、
多くの米国投資家はPERを尊重しています。
過去の平均値である15〜17倍程度まで、
株価が下げる可能性は否定できない状況です。

今まで何度もご紹介していますが、
12月29日付けの「インベスターズ・インテリジェンス・サーベイ」では、
ブル・ベア・レシオは3.28となっていて、
2007年秋の史上最高値更新時点の数字を上回ってしまいました。

長期的な視点では米国株は「強気過ぎ」で「買われ過ぎ」状態です。

さて、来週の短期相場シナリオです。

雇用統計で前日までの動向とガラリと
変化することがあることを前提にします。
雇用統計の予想はよく外れます!

A)年末ラリーの疲れで少し下げる(3%程度)が、
 調整(5%超)にはならない

B)高値維持で、横ばい(±2%以内)
C)上昇して、高値更新して、ダウの10500はサポートになる

それぞれの確率は、Aが50%、Bが30%、Cが20%と考えます。

<日本>

為替相場でこれまでのドル安が反転すると、
日本の株式相場には大きなプラス要因となります。
たとえ、米国株が少々下げてもOKです。

一番嫌なシナリオは、12月には、ドバイ・ショックの反動と
年末のリパトリエーションFRBの出口戦略模索観測で、
ドルが強くなりましたが、
年が明けて「やはりドル安は変化がない」と市場が判断して、
ドル安が継続する中で、米国株の下落が起こる場合です。

再度日経平均で9000円を試すことも
頭の片隅に入れておきたいです。

<中国>

旧正月に向けて3400超の新値を取りに行く展開のように感じます。
バブルは止まりません。
しかし、史上最高値の6000は無理です。
時間がありません。
上海万博の前後には強烈に上昇しているかも知れません。


5)その他


米国には、「ジャニュアリー・エフェクト」なる言葉があります。
1月効果と言われ、1月の株式相場は高いことが多いとの
アノマリーの一つです。

新年、投資家は買いから相場に入ることが多いからでしょう。
急がず慌てず、相場の方向性が見えてから、
ポジションを取っても良いと思います。

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