平松雄二の 株と為替に勝つ!
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2010年01月09日

来週の米国株式市場と日本株式市場(01月11日〜01月15日)


1)今週発表された経済指標等のまとめ


<米国>

項目                 実数      予想    前月/前週/前期
12月ISM製造業景況指数    55.9       54.8        53.6
11月建設支出          -0.6%      -0.5%      -0.5%
12月新車販売台数      11.3百万台  11.2百万台    10.9百万台
11月製造業受注         +1.1%      +0.4%      +0.8%
12月ADP雇用報告       -8.4万人      NA      -16.9万人
12月ISM非製造業景況指数   50.1       50.4        48.7
12月16日分FOMC議事録公開
新規失業保険請求件数    43.万4件    44.5万件     43.3万件
12月NFP             -8.5万人    ±0.0万人     +0.4万人
12月失業率            10.0%      10.0%      10.0%
11月消費者信用残高     -175億ドル   -50億ドル     -42億ドル

(出所:ブルームバーグマーケット・ウォッチ・ヤフーファイナンス)

予想を上回るISM製造業景況指数、製造業受注、
新車販売台数と、製造業の回復は継続中です。

FOMCの議事録公開は、資産購入の規模拡大・延長や
インフレの見通しで、意見は分かれていましたが、
材料にはなりませんでした。

今週最大のイベント雇用統計は、失業率は予想通りでしたが、
NFPは予想以上の減少でした。
また、先月の数字はなんとプラス4千人と上方修正されました。

雇用統計の予想は外れます。
筆者の短期相場動向もよく外しますが、
それ以上にこの数字は外れます。
雇用統計発表前に、外れる予想を信じてポジションは
持たない方が良いかも知れません…。

しかし、月に一度のお祭りだと割り切れば、
雇用統計は十分楽しめる経済指標ですし、
今後の米国経済を占う上で重要です。


2)今週の株式相場展開



<米国>

1月効果」は「素晴らしい」の一言です。

毎日高値を更新しています。
暴騰急騰はなく、ジリジリ上げています。
企業収益の改善も進んでいるようです。

懸念材料である商業用不動産についても、
モルガン・スタンレーアナリストは問題なしと考えているようで、
市場は安心しているようです。

主要指数すべて高値で週を終えました。
週間ではダウで+1.82%、ナスダックで+2.12%、
S&P500で+2.68%、ダウ輸送株で+2.99%でした。

短期想定シナリオは外れでした。
一番低い確率のシナリオでした。

<日本>

日経平均よりも、出遅れのTOPIXの上昇が目立ちました。
また、今年から導入された、東京証券取引所の新システム
アロー・ヘッド」も無事稼動してトラブルはありませんでした。

週間騰落率は、日経平均は+2.39%、TOPIXは+3.71%でした。

大発会から3連騰したので、相場のアノマリーとして
今年の相場も上げると、参加者は考えています。

<中国>

週間騰落率は-1.47%と、ぱっとしませんでした。

中国人民銀行が4ヶ月ぶりに手形レートを上げたので、
引き締めを懸念したようです。

半年前と比較すると、中国国内でバブルを警戒する人が
少しずつ増えているように感じます。

しかし、今年は上海万博も開催されます。
政府としては、どんなことがあっても絶対に株式相場も経済も
上向きにしておきたいと考えているはずです。

上半期は人民元の切り上げには、首を縦には振らないと思います。


3)来週の主な経済指標等


<米国>

日付    項目                 予想     前月/前週/前期
12日(火) 11月貿易統計         -350億ドル     -329億ドル
13日(水) ベージュ・ブック
14日(木) 新規失業保険請求件数    43.7万件      43.4万件
14日(木) 12月小売売上           +0.4%       +1.3%
15日(金) 12月CPI               +0.1%       +0.4%
15日(金) 12月鉱工業生産指数       +0.6%       +0.8%
15日(金) 1月消費者心理指数        74.0         72.5

(出所:ブルームバーグ

来週は経済指標の発表が比較的少ない週です。
注目は、地区連銀報告、失業保険請求件数、消費関係です。

相場の流れは上向きで、多少変な数字が出てきても、
お構いなしではないかと思います。


4)来週の株式相場動向


<米国>

生産面の回復基調は不変です。

雇用を抑制しての回復です。
たとえ雇用しても、正社員ではなく、派遣社員の雇用です。
今後は雇用を伴っての拡大になるのかどうか見ものです。

生産と消費の改善スピードが速いと、
FRBが早めの引き締めに動くのではないかと
懸念する参加者が出てきますので、
そのときは少し下落するでしょうが、相場の腰は強いです。

現時点で、相場が調整局面入りするきっかけは、
テロくらいしかなさそうな感じがします。

来週の短期シナリオは、

A)相場は強い!高値を維持して横ばい商状(±2%以内)
B)1月効果で上昇継続、高値更新継続(+3%超)
C)明確な理由もなく少し下げる(-3%程度)が、調整(5%超)にはならない

それぞれの確率は、Aが50%、Bが40%、Cが10%と考えます。

<日本>

米国雇用統計を受け、為替のドル高修正が
どこまで進むのかがポイントです。

ドバイ・ショック前に戻るのであれば、
ドル余剰は不変ですから、ドル安円高が継続です。

12月は米国企業のレパトリエーションがあり、
ドル高になる季節的要因もありました。

2〜3月は日本企業のレパトリエーションの季節でもあります。

菅財務大臣の発言が再度あるのかどうか、
円高は阻止したい気持ちを市場は理解したと思います。
しかし、日銀の単独介入では効果が小さいと思いますし、
95円がキャップとして意識される可能性があります。

JALの問題も少しは影響があるかも知れません。

為替が大きく円高にならない限り、日本株は米国に引っ張られて、
堅調地合いが続くと思います。
JAL問題は一部の株主責任の問題で、
相場全体の重石にはならないと思います。

予想できない政治の問題は少し注意しておくべきでしょうか。
解決されない「政治と金」で、新しい動きがあるかも知れません。
それにより、政治的な混乱が生じると、
短期的に株式相場にもネガティブに働きそうです。

<中国>

このところ一週ごとに上下を繰り返している相場です。
今週は下げたので、来週は上昇する順番です。

経済成長は順調です。
財政政策・金融政策・為替政策すべて
相場の足を引っ張ることはしないと思います。

とにかくバブルは破裂するまではバブルではありません。


5)その他


シカゴで取引されているVIX指数が、18.13と低下しています。
同指数は、リーマン・ショック前の08年08月22日に
18.64まで下げた後、相場下落で急上昇しました。

今回はそのレベルを下抜けしました。
市場参加者は恐怖を感じていないことを示唆しています。

何度も紹介している、「インベスターズ・インテリジェンス・サーベイ」の
最新の数字が出ています。
1月5日では、ブルが48.3、ベアが16.9、
ブル・ベア・レシオが2.86(2.00以上は過度の強気)となっています。

昨年末にはレシオは3.28と、ダウが史上最高値を記録した07年07月の
レベルを上回る「危険水域」でしたが、年が変わりすんなりと低下しました。
また、07年07月時点でのブルは、60.0を越すほどの強気が多い時期でしたので、
この部分は比較的安全です。

VIX指数が低いのであれば、ブル・ベア・レシオは高くても良いのですが…。
反対の動きを示しています。
今のところ筆者にはその理由が分かりません。

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