平松雄二の 株と為替に勝つ!
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2010年03月06日

来週の米国株式相場と日本株式相場(03月08日〜03月12日)


1)今週発表された経済指標等のまとめ


<米国>

添付ファイルの ecolendar100306 を参照して下さい。

添付ファイル以外では、ベージュ・ブックが発表されました。
景気は緩やかながらも拡大が継続しています。
大雪の影響は限定的で、12地区連銀のうち9連銀が改善と報告しています。
問題含みは、商業用不動産と融資と労働市場で、これまでと変化はありません。

今回の報告書の内容が少し強めになったのは、
タカ派」のホーニグ総裁率いるカンザスシティー連銀が、
ベージュ・ブックを取りまとめたことも、理由の一つかも知れませんが、
その辺の真実は分かりません。

今週のメイン・イベント雇用統計は、NFPは予想よりも悪化せず、
大雪の影響は軽微でした。
また、来月以降上方修正される可能性もあります。
もちろん、相場は株と為替とも上昇しました。

消費者信用残高では、マイナス予想が反対に1年ぶりに増加したことは、
少し驚きでした。
車のローンが増えていることが要因で、
消費者の財布の紐が少し緩んできたのかも知れません…。


2)今週の株式相場展開


<米国>

金曜日までは相場の変動幅は大きくなく、
静かな中で週を通してしっかりした展開でした。

週末の雇用統計は好感され、ダウで100ドル以上の大幅上昇を示し、
ナスダックは、1月高値を抜きました。
強かったです。

週間騰落では、ダウが240ドル高の+2.33%、
ナスダックが88ポイント高の+3.94%、
S&P500が34ポイント高の+3.10%、
ダウ輸送株が61ドル高の+1.48%でした。

メイン・シナリオの金曜日までの動きは想定通りでしたが、
雇用統計後の反応は的外れでした。
相場の値幅は、準メイン・シナリオの形になりました。

ギリシャ問題の更なる悪化は遠のき、
株や債券や為替市場は少し安心する方向に向かっているように見えます。
しかし、ギリシャの赤字削減案は、本当に実現するのでしょうか?

<日本>

週間騰落では、日経平均で240円高の+2.40%、
TOPIXで16ポイント高の+1.87%と上昇しました。
金曜日一日だけで、上昇しました。

日銀が追加金融緩和を検討すると言う報道が、相場上昇の要因です。

節目の25日や75日移動平均線を上抜けしたことは、
支援材料になると思われます。

また、金曜日の米国相場が非常に強かったことも、
週明けギャップ・アップして始まることになります。

<中国>

週間騰落は、20ポイント安の-0.68%と、かろうじて3000ポイントを守りました。

国会に当たる全人代が開催され、8%前後のGDP成長と
インフレを3%に抑制と言う目標が出されています。

バルチック海運指数が急騰しています。
春節が明けて、ブラジルからの鉄鉱石の輸入等が
盛り上がっているのでしょうか、中国の生産増の想像がつきます。

バルチック海運指数と中国株の相関関係は、大体0.7程度だと言われています。
一般的に0.7の相関は関連性が高いと考えられます。

「相関係数が0.7」とは、片方が1上げると、もう片方は0.7上げると言うことです。
しかし、どちらが先行するのか調べなくてはなりません。
追って、このあたりのレポートをするつもりです。


3)来週発表予定の主な経済指標等


<米国>

添付ファイル ecolendar100306 を参照して下さい。

経済指標発表が少ない週です。

雇用では、失業保険請求件数、消費関連は、
小売売上と消費者心理、がそれぞれ注目です。

予想から大きくはずれない限り、
経済指標では相場が動かない可能性が高いと言えます。


4)来週の株式相場動向


<米国>

どうやら高値をとらないと気がすまない相場展開になりました。
環境的には相場を下げる要因は見当たりませんが、
このようなときに、天井を打つこともあります。

過去に何度か紹介している、投資アドバイザーの強気弱気の度合いを示す、
インベスターズ・インテリジェンス・サーベイとは別のレポートで、
ヒューバート・ストック・ニューズレター・センチメント・インデックス
(以下HSNSI)と言うものがあります。

この指数も、数百人の投資アドバイザーが出す、
ニュースレターの心理状態を調査したものです。

現状のHSNSIは、2007年にダウが史上最高値をつけたときよりも、
強気に傾いているとのことです。
あまりにも短期間で相場が上昇したので、
調整が近いのではないかとの観測もあります。

来週の週間シナリオです。

A)ダウで10700ドル台の高値トライした後、利益確定の売りで下げる。しかし、下げても今週の引け値10500ドルは下回らない「へ」の字型相場
B)上記A)と同じ展開だが、利益確定で下げの方が大きくなり、10500ドルを下回って週を終える
C)上昇する。ダウで11000ドルを目指す展開

それぞれの確率は、Aが50%、Bが40%、Cが10%と考えます。

<日本>

週末にSQが控えているので、いつもなら動きにくい展開ですが、
来週は強く始まると思います。

その後、利益確定の売りをこなしながら、しっかりした展開になると考えます。

第一生命の株式公開のための、
購入資金作りが機関投資家から出るかも知れませんが、
まだ影響は小さいものと思われます。

日経平均で、10300円から10700円の動きになると想定しています。
円高一服も支援材料です。

<中国>

いよいよ、人民元の切上げに焦点が集まり始めました。
もし、切り上げがあっても小幅なものになると思いますが…。

バルチック海運指数が、中国株に先行して上昇しているとすれば、相場上昇です。
節目の3000ポイントはキープできましたので、
3100ポイント辺りまでは簡単に上昇すると見ます。

資産バブルの抑制策にさらに変化が出るのかも注意です。
このことが、相場にマイナスの作用を与えることは当然です。

厳しい抑制策であれば、あっさり3000ポイントは切ります。


5)その他


以下のコメントは、先週のものです。
大切な注意点ですから、再度同じものを繰り返します。

@のリパトリエーションは、3月19日までには終了すると考えています。

以下、添付:

3月は株も為替も相場変動が大きくなる時期です。
変動は下げるばかりではありません。
3月の注目点は:

@日本企業のリパトリエーションで円高傾向になりやすい
Aギリシャの債務削減具体策とEUの具体的支援策、
 借り換えのためギリシャ国債発行と信用格付け引き下げの可能性、
 実際にそうなると大きな悪影響あり
B中国の全人代前後の更なる金融引き締めの可能性と
 中国元切り上げの可能性、元高=円高になりやすい
C日本の来年度予算審議、年中行事の補正予算の可能性から
 財政赤字増大の可能性、国債金利上昇の可能性いわゆる悪い金利上昇
Dトヨタ叩きの動向、トヨタ=日本の図式に移行すると、
 輸出産業に不利となるので、今後のトヨタの販売動向と生産計画は要注意

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