平松雄二の 株と為替に勝つ!
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2010年03月10日

米国株式相場のこの1年


米国株の1年間を振り返ってみます。
添付のチャートをぼんやり眺めて下さい。

米国株は、昨年3月に大底を打って、上昇しています。
このところ、少し曲り角の気配も感じさせる展開です。
リーマン・ショック以降の下落スピードは、歴史的なものでしたが、
上昇も歴史的なスピードです。

チャートの紺色で示したライン1は、
今回の上昇相場の基本上昇トレンドです。

<1度目の調整>

3月に上昇を開始した米国株式相場が、
最初に経験した調整局面は、
赤色のアルファベットの、AからBです。

6月日から7月8日までの、1ヶ月足らずの期間で、
調整幅は-790ドルで、-8.9%でした。

このような局面に適した相場格言があります。
初押しは買え」です。

「押し」とは相場の下げのことで、調整局面を指します。
上昇相場では、初めて到来した調整は、
買いが勝てることが多いことを言います。

相場(日足チャート)が、基本上昇トレンド(ライン1)よりも
高い(上に位置する)場合は、「押し目買い」を基本に
短期的な相場を考えます。

しかし、「押し目買い」と言っても、
日足チャートがトレンド・ラインに近い場合は、
慎重に対処する必要があります。

例えば、CからDで示した、昨年11月のミニ調整局面は、
慎重に対応するところだと思います。

可能性としては、ライン1を切ることもあり得た場面だと思います。

順張り」や「トレンド・フォロー」が得意な投資家は、
Bで買うリスクを極力避けて、直近高値のAを抜けた、
A´で買うことが多いと思われます。

順張り」や「トレンド・フォロー」とは、相場の流れや基本トレンドに、
忠実について行くタイプの投資方法のことです。

同じことがC´でも言えます。
順バリ型の投資では、Dではなく、C´で買いを入れます。

細かく見ると、A´でもC´でも、
その日辺りに相場が大きく上昇しているのが分かります。
日足チャートが長く上に伸びています。

その日(A´とC´)発表された、ファンダメンタルズの
ニュース(経済指標等)は考えずに、チャートのみで考えてみます。

@その日に大幅に上昇したので、節目の直近高値を抜いたのか、
A直近高を抜けたため、新規の買いが入って、相場がさらに上昇したのか、
 どちらにしても、節目である直近高値を抜けると、
 相場は上昇に弾みがつきます。

後日、チャートを見て、「あのとき、ああすれば良かった」と、
講釈することは簡単ですが、その場その場で判断することは、
とても難しいことです。

Bで買えばA´で買うよりも、利益は大きいですが、
相場の下げがBで止まる保証はありません…。
Dでも同様です。


<2度目の調整>

今年1月中旬からの調整は、昨年3月からの上げ相場では2度目です。

チャートでは、EからFで、具体的には1月19日から2月5日までの期間です。
調整幅は-890ドル余りで、-8.3%になります。

ライン1の基本上昇トレンドを、あっさり切ってしまいました。
ライン1を切ったので、上昇トレンドが直ぐに下落トレンドに変わったと
考えるのは、時期尚早です。

ただし、相場に臨む姿勢は、
より慎重さが要求される場面であると考えます。

このように、トレンド・ラインを切ると、
それまでの「押し目買い」のスタンスから、
「噴き値売り」へとスタンスが変わることがよくあります。

Eの1月の高値10729ドルが節目です。
それを抜けると、上昇トレンド継続が確認できます。
しかし、上昇角度はこれまでとは異なります。
予め、黄緑色のライン2を引いておきます。

今後は、ライン2に沿った相場が形成される可能性が高いと思います。
ライン2を切るような調整局面が到来するようだと、
「噴き値売り」から「戻り売り」へと、
短期相場観が変更することになると思います。

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