平松雄二の 株と為替に勝つ!
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2010年03月27日

来週の相場動向(03月29日〜04月02日)


1)今週発表された経済指標等のまとめ


<米国>

添付ファイルの ecolendar100327 を参照して下さい。

雇用が少し改善傾向を示しています。
しかし、これは企業が先行きを強気で見ていて、民間部門が雇用を
増加させていると考えるのは、時期尚早ではないかと思います。

国勢調査のための臨時雇いや、政策面での支援があってのものだ
と考えています。

住宅関係の経済指標は、悪い状態が継続しています。

ドル安と新興国等の経済立ち直りで、米国の製造業が輸出をテコに
回復している流れに変化はありません。

<日本>

CPIが発表され、デフレ継続が確認されましたが、市場は無反応でした。


2)今週の株式相場展開


<米国>

主要株価指数は、総じて堅調でしたが、ダウ輸送株指数のみ
週間で下落しました。

1年半ぶりの高値は維持されています。

古典的なダウ理論ではまだ「強気のシグナル」が点灯したままなので、
それほど気にすることはありません…。

週間騰落では、

ダウが、108ドル高で、+1.0%
ナスダックが、21ポイント高で、+0.9%
S&P500が、7ポイント高で、+0.6%
ダウ輸送株が、34ドル安で、-0.8%

と、小動きでした。

ギリシャとドバイの問題に動きがありました。

ギリシャの財政問題は、EUIMFの関与が合意され、
ひとまず山を乗り越えた感じがあります。

しかし、まだ問題は解決されてはいません。計画通りに赤字が
削減されるかどうか、注意深く見るべきでしょう。

ポルトガルやスペインが、後ろに控えています。

UAE(アラブ首長国連邦)の、ドバイ首長国が、ドバイ・ワールドに
95億ドル(約8750億円)の資金注入をしました。

<日本>

1年半ぶりの高値です。

週間騰落では、日経平均は、172円高で、+1.6%、
TOPIXは、18ポイント高で、+1.9%と上昇しました。

円高要因であった、リパトリエーションも先週で峠を越しています。

円安傾向が、株価の支援材料です。
当然、日銀の追加金融緩和で、短期金利に下落圧力が加わっています。

しかし、金利はほとんどゼロですから、効果が長く続くとは思えません。

企業業績回復の期待、外国人買い継続、期末要因がなくなったこと、
第一生命の上場等々、環境は良いです。

<中国>

上海総合指数の週間騰落は、8ポイント安で、-0.3%と少し下げました。

中国人民銀行が、3度目の預金準備率の引き上げを行うとの憶測が
出たためです。

グーグルで代表されるように、米中の関係は少しギクシャクしています。

今週の米国債の入札で、中国が入札を見送った可能性もあります。
そのため、米国金利が上昇したとの観測もあるくらいです。
添付ファイルの tnoteusyen100327 の米国債10年金利を参照して下さい

人民元の切上げは、遠のいた感じです。
中国人のプライドで、周りから言われて催促されて、
通貨を切上げることはしないと考えるのが普通でしょう。

また、注意すべきは、3月の中国の貿易収支が80億ドルのマイナスになる
のでは、との温家宝首相の発言がありました。

4月以降の中国の貿易収支の動向にもよりますが、
人民元の切上げの可能性が薄れることも想定する必要が出てきました。

過去の傾向から、人民元高=円高でしたので、円高要因の一つが、
薄れる可能性を意識します。


3)来週発表予定の主な経済指標等


<米国>

添付ファイルの ecolendar100327 を参照して下さい。

雇用統計のイベントです。
20万人程度の雇用増が予想されています。

今回のリセッションの原因である住宅は、
昨年秋をピークに現状は下り坂です。

雇用が増えないと、住宅差押えは減りません。
住宅購入も増えません。
臨時雇いではなく、本格的な正社員としての雇用が増加するかどうかです!

製造業は、回復しています。
しかし、米国の製造業のGDPに占める割合は小さいです。

米国民は、景気回復を実感しているとは思えませんが、
企業業績は回復し、株価は上昇しています。


4)来週の株式相場動向


<米国>

雇用統計で、大きく流れが変わります。
むしろ、事前のADP雇用報告や新規失業保険請求件数の数値で、
NFPや失業率を織込みに行きますので、
週央から既に高くなっている可能性があります。

来週の短期シナリオです。いつもとは違い、2通りです。

A)ダウは11000ドル台以上の高値をつけて週末を迎える
B)ダウは週の半ばまでは高い。
 場合によっては11000ドルをつけるが、その後、利益確定の売りや、
 経済指標に失望して売られる。
 週末は、10500ドルをかろうじてキープする。

それぞれの確率は、Aが55%、Bが45%、と考えます。

いつも、短期で相場を考えるのは難しいと感じますが、
来週は、いつも以上に難しいです!

<日本>

米国相場と為替相場次第です。

日経平均で、11000円をつけましたので、達成感があるのは確かです。
しかし、株を取巻く環境は良いですから…。

もう少し上を見たいところです。
日経平均は、10750〜11250円の範囲で考えています。
週末は11000円に乗せて引ける可能性大だと思います。

ときどきあるパターンですが、日経平均が高く週末を向かえ、
金曜日の米国株相場が大きく下げて、週末が暗くなることも
頭の片隅に入れておきたい相場展開です。

<中国>

上海総合指数は、多少上下しても、3000〜3100ポイントに
収まるのではないかと思います。

上海市場でも、近いうちに信用取引が開始される予定です。
その影響が相場に出ることもあります…。
その影響は、上に行くことも、また下に行くこともありますので、
はっきりとは分かりません…。

上海総合指数のチャートは、かなり煮詰まっています。
金価格、原油価格、ドル円等と同じように煮詰まっています…。
添付ファイル shanghai100327 を参照して下さい。


5)為替


添付ファイルの tnoteusyen100327 を参照して下さい。

米国の物価は落着いていますが、米国の長期金利は上昇しています。
国債発行による需給の側面が強いと思いますが…。

表面的に、米国の長期金利が上昇すると、ドルが強くなります。
為替プレーヤーが、米国債を購入するから、ドル需要が出ているのではなく、
長期金利の方が、政策金利よりも早く変動するからです。

為替の反応はとても早いです。

長期金利は日々刻々変動しますが、政策金利は、せいぜい1ヵ月半に
1回程度変動される程度です。
つまりFOMCの会合で決められるからです。

ついに、ドル円は下落トレンドを上抜けしたのでしょうか?

その可能性はあります。
しかし、今回の長い相場は、「円高」ではありません。
「ドル安」です。
「ドル余剰」の根本原因が解消されている訳ではありません。

「ドル高」に転換したと結論付けるのは、も少し相場を見てからにします。

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