平松雄二の 株と為替に勝つ!
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2010年05月09日


1)先週相場の概観

「ギリシャ」の一言で説明ができる1週間でした。

ダウは、628ドル安と、今年週間ベース最大の下落でした。
日経平均も、693円下落で、今年週間ベース最大の下げでした。
上海総合指数も同様に、182ポイントの下落で、
今年週間ベース最大の下げでした。

ドル円は乱高下でした。
連休中に今年の高値をつけた後、1日の値幅としては、
今年最大の下落を記録して、急落しました。
週間ベースで、2円40銭円高でした。

とにかく、週後半の相場は、経済指標等どうでもいい
状態になってしまいました。

株式相場は、昨年3月の大底からの上げは、
記録的な上昇幅でしたので、今後も相場下落が続けば、
下げ幅も記録的なものになると、覚悟しておくべきでしょう。


2)先週発表された経済指標と相場展開

添付の ecolendar100509 を参照して下さい。

先週のハイライトは、雇用統計でした。
既に、昨日の号外で解説済みですので、割愛します。

今週から、既発表分の修正値が、上方修正か下方修正かで、
色分けしました。
緑色が上方修正で、ピンク色が下方修正です。

差し詰め、エコ・ヒート・マップと呼べる形式にしました。

細かい数字は見なくても、色を見れば、交通信号と同じく、
「緑色で経済はGO!」の状態です。

一つだけ、頭に入れて頂きたいことがあります。
マクロ経済のシナリオでは重要なことです。

「個人の貯蓄率が下がり、消費し始めたようです!」

サブプライム問題とリーマン・ショック後の、
米国民の生活実態は以下のようでした。

住宅価格が下落し、大不況になり、失業が増加しました。
個人は負債を返済するために、消費を抑え、
貯蓄率が上昇しました。

銀行は貸出を抑制し、資産防衛に走りました。

政府は巨額の財政赤字を出し、経済を支え、銀行を救済しました。
FRB(連邦準備制度理事会)は、金利をゼロにして、
お金をジャブジャブに流通させようとしました。

結果として、経済とくに製造業は立直り、
大恐慌にはなりませんでした。

現在は、雇用にも明るさが見えています。

個人所得の伸びよりも、消費支出の伸びが大きくなりました。
結果的に、貯蓄率が下がりました。

消費者信用残の減少に、下げ止まりが見えます。
クレジット・カード・ローン(リボルビング払い)よりも、
自動車ローンが増加しています。

自動車販売の促進策で、自動車ローンが増加したことも、
要因の一つですが、消費者信用残が予想以上に、
伸びています。

何年か前の姿に逆戻りするのか、注意して見ておく
必要がありそうです。

相場展開については、一言です。
世界中で「大きく下げました!」


3)今週発表予定の経済指標と相場展開予想

経済指標につぃては、添付の ecolendar100509 を参照して下さい。

小売売上が、3月の反動減になりそうなくらいです。
これは、カレンダーの影響で、イースター(復活祭)休暇が、
前倒しになったためです。

通常は、4月の初めに、休暇消費が増加しますが、
今年は、3月に休暇消費の一部が回りました。

米国株は、 dow100509 を参照して下さい。

相場下落のスピード違反です。
値幅は出ましたから、次は日柄整理になると思います。

ギリシャ等で何か新たに悪い展開があると、
相場はさらに激しく下げます。

しかし、悪いことばかりは続きません。
来週は、下げ止まりを期待します。

金曜日の雇用統計で、相場は上昇できなかったことを
考えると、まだ相場は下げたがっているとも思います…。

相場は下げ止まると思いますが、新たな上昇相場の
始まりだとは言えません。

とにかくチャートは壊れました。
短期的には、経済指標は役に立ちません。

言えることは、世界中財政赤字で、景気を支えていて、
それによる株価上昇と、景気回復です。

アノマリーを一つ。

「中間選挙の年は、相場は下げる」ことが多いです。
「6月から7月にかけて、底をつける」例が多いと言われます。

今年は、中間選挙の年です。

日本株は、米国次第ですから、何も言わなくて構いません。

それより中国株です。

そろそろ、下げ一服かと考えていましたが、
下げが止まりません。

添付のチャート shanghai100509 を参照して下さい。

三角保ち合いの起点のサポートが機能するか、
来週は重要です。

2400ポイント割れが見えてきました。

リーマン・ショック後の、2008年10月31日に、
安値1665ポイントをつけました。

大型景気対策で、2009年7月31日に、
高値3454ポイントをつけました。

その差は、約1790ポイントです。

3分の1戻しの、2857ポイントは既に通過しました。
2分の1戻しの、2559ポイントは近いです。

「半戻しは前戻し」と言う言葉もあります…。

中国株も正念場です。


為替は添付チャート usdyen100509 を参照して下さい。

なるべく大きくしてご覧下さい。
沢山コメントしています。

今回は、米国式のトレンドラインを引いて見ました。

赤色↓と数字が高値です。
黄緑色の↑と数字が安値です。

高値1と2が確認され、安値2を下回ったところで、
高値1と高値2を結んで、下落トレンドを引きます。

紺色のライン1が描けます。

多少のヒゲの上下は無視します。
これが米国式です。

高値4を上回った段階で、ライン1は消えます。

さらに、高値5を上回った時点で、上昇トレンドを
確認します。
ピンク色のライン2が引けます。

現状は、トレンド・レスの状態です。
あえて言えば、高値はより高く、安値はより安くなり、
拡散過程です。

どちらかに動く可能性もあります。

3本目の下落トレンドを想定したチャートは、
何度か出しています。

その可能性が高いと考えています。

何故か?

理由は、以前掲載したチャート ffrusd100414 を再度参照して下さい。

FF金利誘導目標とドル円相場の関係です。
FRBが政策変更(金融引き締め)して、実際にドルが円に対して、
強くなるには、タイムラグがあると説明しました。

平均的に、約半年くらいずれると申し上げました。
過去25年の歴史です。
今後は違うかも知れませんが、事実は事実です。

換言すれば、

「FRBが金融引締めをしてから、ドルは底をつける」

と言えます。

昨年のドバイ・ショックの84円台は、「底ではない」と言うことです。

FRBは公定歩合を引上げましたが、FF金利は不変です。
FF金利の方が、公定歩合よりは重要なシグナルです。

そのうえ、バランス・シートの縮小の重石もあります。


2010年05月09日 15:00記述


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