平松雄二の 株と為替に勝つ!
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2010年07月04日


1)先週の相場概観


月に一度の「雇用統計祭り」が終わりました。
米国は独立記念日で、連休に突入です。
日本は梅雨の最中、相場と同じくすっきり晴れません。

株式相場は2週連続下落で、節目も切りました。

ダウは週間で-457ドル下げて-4.5%、
日経平均は-534円下落の-5.5%でした。
上海総合指数は-170ポイントで-6.7%でした。

ドル円は1.43円上昇して+1.6%の円高でした。

ダウは、三尊天井のネック・ラインを切りました。
日経平均は、ダブル底の重要なポイントを下抜けました。
上海総合は、引値ベースで維持していた、
2500ポイントを切ってしまいました。

主要株式指数は、ダウ輸送株を除いて、全ての指数は
年初来安値を記録しています。

為替のドル円は年初来高値を記録しました。

好調な企業収益を背景に、上昇を続けていたことが
まるで遠い過去の思い出のようになっています。

基調変調でしょうか?

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2)先週発表された経済指標と相場展開

添付の ecolendar100704 を参照して下さい。

全体にピンク色です。
ファンダメンタルズは悪化しています。

先週木曜日までは、定期配信で述べていますので、
それ以降では、ISM製造業景況指数と雇用統計です。

ISMは株式相場の下げ要因でした。
好不況の境目の50は上回っていますが、
事前予想以上に下落しました。
内容も良くありませんでした。

失業率の改善は、数字のマジックです。
就業を諦めて、労働市場から退出した
労働者の数が多かったため、改善を示しただけです

国勢調査に伴う臨時雇いの22.5万人が削減され、
非農業部門雇用者数は、-12.5万人でした。

まだ、調査員が33.9万人いて、今後の雇用者数減少の
要因として考えられています。

今後、地方公務員削減が数多く出てきそうです。
米国の雇用は増加しにくい状況です。

ユーロ安ドル高が続けば、米国の製造業には厳しい状況です。
人民元も、長江の流れのようにゆっくりとしか上がりません。

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添付の ecri100704 を参照して下さい。

ECRI週間景気先行指標です。
GDPとの相関が高く、信頼性のある先行指標です。

米国経済の年後半は、厳しいものが想定できます。
株価はそれを織込んでいると考えるべきでしょう。

確かに、企業収益は改善していますし、
予想収益で計算されるバリュエーションでは、
米国株は割安かも知れません。

しかし、予想は予想であって、現実ではありません。
株の先行性は、人智を凌駕したところにあると思います。

米国経済は、どのくらいの幅で、どのくらいの期間
低迷するのかが、次のテーマになると考えます。

なお、日本では、日銀短観が発表され、
株式相場では、少し建設的に受け止めはしました。

その他の失業率や自動車販売等は、無視されました。

それよりも、中国の6月PMIが予想より悪化して、
世界経済に暗雲を投げかけた感じでした。

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3)今週発表予定の経済指標と相場展開

添付ファイルの ecolendar100704 を参照して下さい。
今週は経済指標が少なく、ファンダメンタルズで
株式相場が動くことはなさそうです。

米国の著名投資家のバートン・ビッグス氏が、
先週、弱気転換しました。

現在は、大手ヘッジ・ファンドに移り、運用をしています。
5〜6月の下げ相場でも、非常に強気で、
「米国株は割安で、10〜20%は上昇する」と発言していました。

その同氏が、持株を売りました。

大変失礼な言い方をさせて頂くと、
目先相場は反転するかも知れません。

ブルの投資家がベアに転換して、株を売却したので、
相場が下げ、売りが止まって需給に変化が生じます。

時々あるパターンです。

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添付の dawdaily100704 を参照して下さい。

ダウの日足チャートです。
大きな流れは下向きだと思いますが…。

緑色の↑は、相場の底で出現すると、
「毛抜き底」と言われるローソク足です。

時々出ているのが見て取れます。
これまでの、上昇相場では、この足が出ると、
直後の相場は上げることが多かったです。

5月以降では、2度目の足です。
前回は、下落継続でした。

今回は、相場も結構下げたので、
もしかすると下げ止まるかも知れません。


ポジティブ材料

バートン・ビッグス氏の弱気転換
毛抜き底の出現
RSIとMACDが良いところまで下げてきたこと
このところのドル安ユーロ高

ネガティブ材料

弱い経済指標
投資家心理
デッド・クロス出現
三尊天井形成
財政赤字削減の流れ

あまり自信はありませんが、今週は下げ相場の中の
中間反騰相場を考えています。

今週は、戻りの上限を200日移動平均線辺りに
置いています。

定義上、米国株式相場は、まだ「弱気相場」入りしていません。
4月高値との比較では、まだ15%前後の下落です。

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4)為替相場

ドル円についての考え方は変化ありません。
88円をつけたので、次の目標は85円です。

以前にも何度か説明していますが、プラザ合意後は、
FRBが金融政策を変更して、金利の引上げをしてから、
ドル円は高値をつけています。

それから考えると、FRBの金融政策の変更は、
恐らく早くても来年でしょうから、今回のドル安相場は、
史上最高値を抜く可能性が高いのではないかと思います。

添付のファイル usdeurodaily100704 は、
ドル・ユーロの日足チャートです。

逆三尊を形成中にも見えます。
ユーロが上昇するのは、無理があるように思えます。

個人的には、絶好の売り場に見えるのですが…。

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5)金相場

添付のファイル goldweekly100704 を参照して下さい。

ベア上昇ウェッジまたは上昇チャネルを形成しています。

どちらに動くのか、現時点では分かりません。
しかし、どちらでも理由を探すことは可能です。

9月一杯までには、結論が出そうだと思います。

金価格が下げる理由については、
チャート上に記載してあります。

このレベルから、急上昇することは考えにくいのですが、
相場は考えられないことも起きますから…。

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最後に、上海総合指数は、想定していた方向に離れました。
しかし、バルチック海運指数は、下げ止まりませんでした。

どうやら、中国の鉄鉱石輸入の頭打ちが原因のようです。

ここでも、基調変調でしょうか?


2010年07月04日 10:30記述


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