平松雄二の 株と為替に勝つ!
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2010年07月08日


1)米国株式相場とマクロ指標

今週は、経済指標の発表が少ない週ですが、
ISM非製造業景況指数6月分は、53.8になり、
事前予想を大きく下回りました。

とくに雇用が50(50が好不況の境目)を割込み、
今後の雇用に少し懸念が増しました。

なぜならば、米国ではサービス・セクターが、
民間部門の雇用の85%以上を占めているからです。

輸出ドライブをかけている製造業も大切ですが、
米国では、サービス業はもっと重要なのです。

気象条件で、熱波が米東海岸を襲っています。

そのため、エアコンの効いたショッピング・モールへ、
涼を求めて人々が出かけています。
勿論、消費もそこそこ伸びている模様です

6月の個人消費の伸びは良くない模様ですが、
7月のそれは、少し伸びるかも知れません。

さて株式相場です。
添付の dowdaily100708 を参照して下さい。

過去2週間大きく下げたので、今週辺りは、
少し戻しがあっても不思議ではありませんでした。

目先の動きは、ここまでのところオン・ラインです。

今後200〜300ドル上昇するかどうか分かりませんが、
そこまで、上昇して再度下落に転ずると、
今回の下落トレンドは、強い下げトレンドになります。

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2)欧州問題

欧州銀行に対するストレス・テストの実施と、
その結果が公表されるとのことで、市場はしばしの間、
ユーロの買戻しと、リスクに対する許容度が増しています。

結論から言うと、悪い結果は出る筈はありません

意思決定の遅い欧州首脳が、市場から背中を押され、
しぶしぶ、ストレス・テストをするわけですから、
甘い基準で、全てはオープンにせず、
玉虫色の結果を出すのみです。

著名投資家の、ジム・ロジャース氏は、
ユーロを買っているようですが、本当でしょうか?

買戻しなのか、ネット・ロングなのか分かりません。
前回の配信で説明した、バートン・ビッグス氏の
弱気転換と同じことが起きるかも知れません。

添付の usdeuro100708 を参照して下さい。
基本下げトレンドの中にあります。

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3)日経平均

添付の nikkeiweekly100708 を参照して下さい。

元気が出ないチャートです。
いろいろと言いたいことは、チャートに書きました。

とりあえず、今日は昨日の米国株高を受けて、
堅調ですが、どこまで続くのか問題です。

日本経済と日本株には、しっかりして欲しいところです。
プット・オプションを買いたくなります。

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4)日本銀行のバランス・シート

読者の方からご要望があったテーマです。
データを収集するのに少し時間を要しました。

添付のチャート bojbs100708 を参照して下さい。

過去に説明したFRBのそれとはかなり形状が違います。
失われた10年〜20年、日銀がもがいた結果です。

日本は経済規模が、米国の3分の1程度の国です。
そのうち、4分の1程度にまでなると思います。
経済規模の割に、中央銀行は大きな貸借対照表です。

2005年末まで、ひたすら膨張しました。
別の言い方をすると、小泉政権時代でバランス・シートを
拡大したことになります。

米国型の金融資本主義または原理主義的な政策を
竹中氏を中心として採用した結果です。

その後の安倍・福田政権で、修正されましたが、
米国株高(住宅バブル)で、日本株も上昇し、
記録的に長い景気拡大局面であったことが、
バランス・シート縮小の最大の要因だったと思います。

日銀のバランス・シートでは、極わずかには出ていますが、
リーマン・ショックの影響は軽微です。

金融面では、リーマン・ショックは対岸の火事でした。
実体経済では、米国よりもシビアな落込みでした。

輸出がメインの経済構造が原因です。
消費税の帰趨は分かりませんが、日本も欧州同様に、
財政緊縮体制になると考えます。

経済を刺激できるのは、金融面しかありません。
再度、日銀のバランス・シートは膨張すると思います。

為替相場との連動性は認めにくいです。
日銀のバランス・シートが拡大していても、
2005年までは円高でした。


2010年07月08日 11:30記述


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