平松雄二の 株と為替に勝つ!
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2010年07月11日


今日は参議院通常選挙の投票日です。
有権者として、権利を行使しましょう。


1)先週の相場概観

先週の流れは、リターン・リバーサルでした。
最近下げていたものが上がった週でした。

ダウは、512ドル上昇の+5.28%と好調。
日経平均は、382円上昇の+4.2%。
上海総合指数は、88ポイント高の+3.7%。
ドル円相場は、76銭ドル高に振れました。

為替は87円丁度を叩きに行きましたが失敗でした。

しかし、ドル・ユーロについては、目先
金曜日に流れが変化したかも知れません…。
金価格も、金曜日に1オンス1200ドルを回復しました

注目しているインデックスの中で、下げ継続のものは
バルチック海運指数です。
31立会日連続下げは5年ぶりで、
5月下旬に4200ポイントだった指数は、
とうとう1902と2000ポイントを切りました。

以前レポートしましたが、リーマン・ショック直後の
レベルが実現しないことを望みます。

二番底が現実のものとなる可能性が出てきてしまいます。

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2)先週発表された主な米国経済指標と相場展開

添付ファイルの ecolendar100711 を参照して下さい。

指標の発表は少なかったです。
気が付くのは、過去の数値の下方修正です。

ISM非製造業景況指数も、製造業に続いて
下落しましたが、市場はあまり材料視しませんでした。

昨年の米国でのストレス・テストの公表後、
相場上昇した記憶が新しいため、市場参加者は、
欧州のストレス・テストに大きな期待を寄せています。

株も為替も、リスク許容度が増したようです。

日本では、景気ウォッチャー調査が出ました。
2ヶ月連続の前月比マイナスです。
外需に支えられて回復してきた、日本経済も
ここにきて、どうやら流れが変化したようです…。

しかし、円高が止まり、米株高で株式相場は堅調でした。

昨日、中国の6月貿易統計が発表されています。
事前予想を上回る黒字幅でした。

予想の+156億ドルに対し、実際は+200.2億ドルでした。
月曜日は、少し人民元高にバイアスがかかりそうです
円に対しては、ニュートラルだと思います。

なお、先週の ecolendar100704 にある企業在庫は,
卸売在庫の間違いでした。
訂正させて頂きます。

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3)今週発表予定の主な米国経済指標と相場展開

再度 ecolendar100711 を参照して下さい。

このところ、マクロ指標への関心が低かったですが、
今週は要注意だと思います。

6月小売売上は、5月よりは改善を示す予想ですが、
依然としてマイナス予想です。
春先の大幅な消費増は、影を潜めています。

6月は自動車販売も予想を下回りしました。
住宅関係の指標は惨憺たるものです。
当然、住宅関連消費も良くないと想像できます。

先週は、大型小売店の売上が発表されています。
全体で3%程度の伸びで、安定的でしたが、
この数値は小売売上の大体10%程度を
フォローしているに過ぎないと言われていますので、
小売売上全体はマイナスと考えられています。

春先の米国は、消費増、在庫減少、生産上昇と続きました。
欧州の債務問題、欧州緊縮財政転換、欧州景気悪化懸念、
中国の景気悪化懸念と生産調整が発生しています。

夏に入り、米国の住宅不振継続、消費減少、在庫増、
米国から欧州等へ輸出減少懸念、生産調整の可能性、
雇用不振継続等々ネガティブな側面があります。

今週の製造業の指標は要注意です。
鉱工業生産指数とニューヨーク及びフィラデルフィア連銀の
製造業景況指数です。

これらの数値次第で、先週大きく上昇した株式相場は、
また下落する可能性があります。

当然、為替相場にも影響すると考えます。

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4)短期米国株相場

添付の dowdaily100711 を参照して下さい。

今回はローソク足ではなく、ライン・チャートです。
MACDのみがポジティブに見えます。
下げトレンドにタッチして止まりました。

もう少し(100ドル程度)上があるかも知れませんが、
下げると考えています。

住宅は既に「ダブル・ディップ」に突入しました。

今週から、企業決算が多く発表されます。
本来であれば、マクロよりミクロと言いたいのですが、
決算が比較的良い内容であっても、今後の見通し等で
弱気が多いと、マクロ指標と相俟って、下げる展開を
考えてしまいます。

7月末までには、9700ドルを切るのではないかと
考えています。

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5)個別銘柄

添付の goog100711 はグーグルの日足チャートです。

2年前と同じような軌跡を辿っているのが分かります。
もし、2年前と同じ展開が継続するのであれば、
ナスダックはまだまだ下げます…。

グーグルとは無関係の、バルチック海運指数は、
大きく下落を続け、その気配です…。

バルチック海運指数とナスダックの連動性を
考えている米国の相場参加者はいます。

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6)上海総合指数

中国農業銀行の大型IPOが控えています。
そのために、ここまで相場が下げたとも言えます。

定期的な多額の米国国債の入札のたびに、
金利が少しだけ上昇して、ドルが少しだけ上昇します。

中国が米国債を購入しやすいように、
米国債と為替相場は動きます。

うがった見方ですが、中国農業銀行のIPOが首尾よく
行くように、米国株式相場を上げたのかも知れません。

添付の shanghai100711 を参照して下さい。

きれいなチャートです。
3度目のウェッジを形成するのでしょうか?
3度目の正直になるのでしょうか?

現時点では、今後の動きは全く見えません。
とにかくよく下げました。

バルチック海運指数を見ていると、
上海総合指数も下げると見てしまいます…。

今週は例によって、15日に多くの経済指標が出ますが、
相場への影響は限定的ではないかと思います。

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7)為替相場と縦軸の目盛

添付の 1usdeuro100711 と 2usdeuro100711 
を参照して下さい。

ドル・ユーロの日足チャートです。
縦軸の目盛を変えています。

大きな違いは、対数グラフでは、レジスタンス・ラインに
タッチしていないことです。

過去の流れからは、「ユーロ売り」です。
しかし、対数グラフでは、1.2750〜1.2800を上抜けすると、
ドテン「ユーロ買い」に転換してしまいます…。
倍返しの「買い」で、ストップ・ロスの「買い」と、
ネット・ロングの「買い」でしょうか?

しかし、本心はユーロは強くならないと信じています。

米国の住宅バブル崩壊に伴う、リセッションの
根本原因は解決していないと考えているのと同様に、
欧州の問題は、国の債務と銀行の抱える債務の、
本来的な解決はしていないと考えています。

チャート分析は、「サイエンス」ではなく、
「アート」だと言われます。

勿論、株価や為替相場は、人類社会の制度です。
自然科学ではなく、社会科学の領域です。

自然科学は、実験室のフラスコや試験管の中で、
条件次第で、常に同じ結果が得られるものです。

しかし、社会科学は複雑怪奇で、実験はできません。
当然、同じ結果も導き出すことは不可能です。
本来は、社会科学と「科学」をつけることは、
困難な領域の分野かも知れません。

その上、相場はさらに複雑怪奇です。
まさしく「アート」の分野でしょう。
「アート」は美術や芸術と言う意味よりは、
技術と解釈すべきでしょう。

そのため、チャート分析手法も人それぞれです。

すみません。
くだらないことを書いてしまいました。


2010年07月11日 12:30記述


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