平松雄二の 株と為替に勝つ!
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2010年07月22日


1)バーナンキFRB議長の議会証言

先行き景気見通しが「異常なほど不透明な」発言で、
株式相場は下落しました。

今までのところ、第2四半期決算は割りと良いものですが、
あえて辛口で言えば、売上の伸びがそれ程でもないです。

つまり、コスト・カットの流れが大きく変化していません。
住宅市場が低迷し、消費者の財布の紐はまだ堅い状態です。

春先に消費が伸び、在庫が減少し、生産を増加させました。
輸出増加も生産増大に貢献しました。
新興国を中心に輸出が伸び、欧州への輸出も伸びましたが、
ドル高が輸出の伸びを抑えた感じがあります。

当然、世界の景気足踏みも米国の輸出鈍化に
繋がっている筈です。

年後半の米国景気認識を慎重にせざるを得ません。

FRBが採用し得る金融政策はそれ程多くありません。
金利を下げても、あまり効果がありません。
バランス・シートを再度膨らますことはできますが、
買うものは米国債とモーゲージ債です。

米国債は。米銀と各国の中央銀行が買います。
オバマ政権がさらに財政赤字を増大させて、国債を
増発できれば良いのですが、議会の反対も強いと思います。

そうすると、国債の流通利回りはさらに低下します。
現在、米銀の収益の一つである、長短金利差がなくなり、
米銀の収益環境は厳しくなります。

その上、FRBがヘッジ・ファンドのようにモーゲージ債を
大量に保有するようになります。

経済の血液である、マネー・サプライを増加させようとしても、
デフレ傾向になればなるほど、お金は流通しません。
このことは、日本が既に経験済です。

FRBの打てる手はそれ程多くありません。

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2)米国株

相場は素直です。
添付の dowdaily100722 を参照して下さい。

ダウの日足です。
先週金曜日の陰線が、今週の日足の実体を
孕んでいる状態です。
上下どちらにも離れる可能性はあります。
離れた方に付くべきですが…。

ダウよりも、他の主要株価指数のチャートの方が、
さらに強いレジスタンスを感じさせます。
レジスタンスを上抜くのは大変強力な材料がないと
難しそうに見えるものが多いです。

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3)中国株

添付の shanghai100722 は、上海総合指数です。

この1年は、三角保ち合いを形成し、
後半ではチャネルまで形成して下落することが
2回も出現しました。

ようやくそのパターンが変化しそうです。
短期トレンドは上昇です。

人民元の柔軟化、不動産バブル抑制、
驚異的な経済成長の若干の鈍化等々ありますが、
株式相場は、節目の2500ポイントをクリアしました。

バルチック海運指数は、ようやく下げ止まったようにも
見えますが、まだ分かりません。

当然、日足でなく週足や月足の長期では、
相場の方向はまだまだ下向きのようです…。

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4)中国株と原油価格

添付の shanghaiwtiweekly100722 を参照して下さい。

上海総合指数と原油相場を比較したチャートです。

結論的に言えば、まだ成長を続ける中国経済なので、
上海総合指数は今後も上昇すると考えるのが、
極自然です。

週足で見ても、大きな三角保ち合いを形成していますが、
離れるとすれば、上に離れると考えるのが普通です。

しかし、現実はそうならないこともあります。
年後半は、米国株ばかりではなく、上海総合指数も
注意深くチェックしておく方が良いでしょう。

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5)原油相場

添付の wti100722 を参照して下さい。
原油相場だけをチャートにしています。

三角保ち合いは、三角形の頂点と底辺の長さの
頂点から4分の1くらいのところで、
上下どちらかに、離れるパターンが多いのですが、
かなり、煮詰まっています。

このような場合、「横っぱなれ」と言い、
さらに上下動のない相場が継続するケースがあります。

そうなると、原油価格が、実体経済の今後の動きを
見守ることをチャートが示す可能性があります。

季節も夏ですから、動意に欠ける相場が続く
可能性があります。

しかし、頭の中に入れておくべきことは、

a メキシコ湾原油流出事故は、将来的な供給不足の要因
b 中国の成長は止まらない
c イスラエルを含めた中東の火種はいつも存在
d 欧州の財政抑制は景気の下振れ要因
e 原油価格が高い方が、代替エネルギー開発には有利
f 米国経済成長の足踏み

いくつかのシナリオが書けます…。

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6)為替相場

いよいよ、今週末に欧州のストレス・テストの公表があります。

添付の usdeuro100722 はドル・ユーロの日足チャートです。

最近の上ヒゲが気になり、新しい下げトレンドを
引いてみましたが、現状はユーロ上昇局面です。

商いも薄く、上下どちらに動いても不思議でない
相場環境です。
用心深くオーダーを置かないといけない時期です。

今週残りは、1.25〜1.30の動きで、
1.25を目指しているように思いますが…。


2010年07月22日 12:00記述


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