平松雄二の 株と為替に勝つ!
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2010年08月10日


1)FOMC(連邦公開市場委員会)

FOMCミーティングに市場の期待が盛り上がっています。
国債やモーゲージ債(住宅ローン担保債券)の購入による
量的緩和の再開が、予想されています。

FOMCで出てくる政策の可能性と相場展開は、

A)政策変更なし、声明文の変更もなし

市場との対話が上手なFRBですから、これだけ期待が
大きいと、何もしない場合の失望感も大きいのを知って
いますから、この選択はないと思いますが…。

長短金利差は海外との間で、直ぐには縮小しないため、
ドルが強くなる可能性はありますが、一時的だと思います。
将来的な緩和を織込む相場になりますから、一瞬ドル高に
なっても、直ぐにドル安に戻る可能性が大きいと思います。

債券や金利の相場も為替と同様な展開だと思います。
株は、単純に売られる可能性が大きいと思います。

B)FF(フェデラル・ファンド)金利の小幅下げと長期の低金利示唆

現状のFF金利の目標は、0〜0.25%ですから、
これを0〜0.125%にするような形で、
さらに、声明文に強い口調で、長期間低金利を
継続すると言明する政策にする可能性が
もっとも大きいと思います。
金利面では現状と殆ど同じですが、市場に与える
心理的な安心感があると思います。

為替は、ドル安進行に一定の歯止めが掛かると思います。

債券や金利相場は、殆ど動かないと思います。
株式相場は、少し建設的に捉えて、上昇すると思います。

C)量的緩和を再開する

これは複雑だと思います。

ドル余剰に変化がなく、さらに余剰となりますから、
為替相場は、ドル安継続で、最高値も視野に入ります。

債券や金利相場は債券高と金利安が進みます。
日本型のデフレに近いと相場は見ます。
株式相場は上昇です。
将来的なデフレは、直ぐには意識せずに、
過剰流動性に伴うバブルに酔いしれます。
その後は厳しい相場展開になりますが、時間がかかります。

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2)貿易統計

添付の westcoastport100810 を参照して下さい。

米国西海岸のロサンゼルス港とロングビーチ港の
荷動きを表したグラフです。

両港から発表される荷動きの数値は、季節調整はなされていません。
両港のコンテナ取扱量は全米の4割程度になるとのことですから、
輸出入の全体の動きをかなり反映すると言えます。

グラフの紺色の線が輸入で、顕著な季節性があります。

これは、米国の事情ではなく、貿易相手国の事情です。
中国の旧正月の休みの関係で、毎年2月3月は輸入減です。
夏季から秋にかけては輸入が増加します。
これは、クリスマス時期の消費増に備える在庫積み増しです。

一方、輸出の動きは、とくに季節性はありません。

グラフを見て分かるように、6月は輸入が増加し、
輸出が減少しています。

コンテナの取扱量で、金額ベースではありませんので、
今週発表のある貿易統計を予想するには完全ではありませんが、
数量ベースでは、貿易赤字が増大することを示しています。

最近の為替相場では、貿易収支は材料になりませんが、
貿易収支は基本的に大切な指標だと思います。
とくに、政策変更の効果と相乗効果があるかも知れません。


2010年08月10日 09:30記述


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