平松雄二の 株と為替に勝つ!
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2010年08月19日


夏休みで相場の動きが鈍くなっています。
株式市場の出来高も少ない状態が続いています。

先週は、今後の相場を考える上で
とても重要な動きを示した1週間でしたが、
今週は、今までのところ静かです。

米国の経済指標も、相場を大きく動かすだけの
内容を伴っていないようです。

あえて言えば、自動車関連が割りと好調で、
製造業の落込みを支えています。

米国も真夏で暑いようですが、
住宅に代表される不動産市場は真冬です。

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1)米国株式相場

添付の dowdaily100819 を参照して下さい。
ダウ工業株平均の日足チャートです。

重要な移動平均線に上下を挟まれて、
小動きに終始しています。

上昇トレンドが崩れた後で、トレンド・レスです。
何か大きなニュースが出てくると、上下に振れても
決して不思議ではありません。

高値を抜いてしまうこともあり得ますし、
逆に安値を切ってしまうこともあり得ます。

上下に1000ドルくらい動いてもおかしくありません。

毎年秋は相場が荒れます。
現在は夏休みですが、8月の相場の
パフォーマンスも決して良くありません。

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2)米国債相場

添付の ust10y100819 を参照して下さい。
米国10年国債利回りチャートです。

今回の金利低下は、2008年のリーマン・ショック後の
金利低下局面とは明らかに違うと考えています。

しかし、この1週間米国内では、「債券バブル」が
喧しく報道されています。

「債券より株の方が有利」だとか、
「米国の経済成長が加速し、債券価格が下落し、
投資家は大きな損失を被る」だとか、報道されています。

米国はデフレにはならないと多くの人は考えています。

確かに、米国は自国で消費するモノまで、
輸入せざるを得ない小さな生産力です。

製造業の技術力がないのか、高コスト構造が製造業に
海外移転を加速させたのか。

利益率の高い金融業中心に、経済構造を転換したので、
結果として、製造業が米国内にいられなくなったのです。

需要と供給で価格が決まるのであれば、需要が減ると
価格が下落します。

必要なモノを輸入しなくてはならない経済構造なので、
ドルが安くなれば、輸入物価は上昇します。
そのため、デフレは起きにくくなります。

逆に、ドル高は輸入物価が下落します。
「円高デフレ」と同じように「ドル高デフレ」になります。

欧州が緊縮財政で、将来景気減速すると、
米国からの輸出は減り、ドル高ユーロ安になります。
「ドル高デフレ」の危険性が増します。

対円でドル高になっても、同じ結果です。
対人民元でも同じ結果です。

ドルが少しでも高くなるとデフレの危険性が高まるのです。

この1〜2週間の米国債券市場は少々上昇ペースが
早すぎるかも知れませんが、過去の例では、
株式相場よりは債券相場の方が冷静で、
正しい方向性を示すものです。

日本とは違い、人口が減少していない米国が、
本当の意味で「日本型のデフレ」に陥るかどうか、
分かりませんが、2009年春からの景気回復局面の
最終段階にあることは事実のようです。

多少の上下はあっても、米国金利下落は
継続すると考えます。

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3)為替相場

添付の usdeuro100819 を参照して下さい。
ドル・ユーロ日足チャートです。

ユーロの戻り相場は終了したと考えていますが、
1.275をしっかり切らないと、上昇トレンドの定義を
崩すことになりません。

今週後半の焦点は、そこにあります。
夏休みでだれた相場ですが、何かニュースが後から
付いてきそうな気がしています。

目先の目標は、チャートに記載してある通りです。

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4)金相場

添付の gold100819 を参照して下さい。
金価格日足チャートです。

下落トレンドは完全に崩壊し、上昇再開です。
次のターゲットは1260ドル以上の高値です。

欧米の株式相場は、比較的落着いた展開で、
リスク回避行動がそれほど優勢になっているとは
思えないのですが、金価格は上昇しています。

銅価格は高値を維持しています。
しかし、原油価格は上昇トレンドが崩されました。
バルチック海運指数もかなり安値から戻しています。
ロシアの異常気象で穀物相場は波乱含みです。

一次産品の価格はまちまちな動きを示しています。

銅価格・バルチック海運指数・穀物価格は景気拡大を、
原油価格・木材価格は景気減速を示しています。

金価格の上昇は、ユーロ下落=リスク回避なのか、
株価下落を先取りしているのか、分かりません。

しばらくして、結論が出るのだろうと思います。
チャートからは金価格は上昇しそうです。

頭の片隅に入れておきたいリスクは、
暴発する可能性を消せない北朝鮮と、
イスラエルとイランです。

イスラエルとイランが交戦状態に突入すると、
原油価格は景気とは関係なしに暴騰します。

北朝鮮が何かすると、円は安くなりそうな気がしますが、
想像がつきません。

菅総理大臣と白川日銀総裁の会談よりは、
大きな影響がありそうです…。

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5)日経平均

添付の nikkeilong100819 を参照して下さい。
日経平均日足長期チャートです。

ベア上昇ウェッジが煮詰まってきました。
為替相場次第だと重います。

先日発表のあった4-6月期のGDPは、予想を
下回る結果でした。

エコ・ポイントやエコ・カーの影響も出てきます。

厳しい状態が続いていますが、
政策頼りで、相場は9000円を死守しています。

政府が補正予算を組み、日銀が金融緩和を推し進めると、
9000円は守られる可能性はあります。

しかし、最終的には、米国の政策次第だと
思いますが…。

正念場です。


2010年08月19日 12:50記述


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