平松雄二の 株と為替に勝つ!
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2010年08月22日


1)先週の相場概観

米国ダウ工業株平均は、1週間で-90ドル安の-0.9%と下落、
日本の日経平均も、円高の影響もあり、前週比-74円安で、
-0.8%と下落しました。

中国上海総合指数は、節目の2700ポイントに一時乗せました。
週末の金曜日は大きく下落したものの、週を通しては
+36ポイントの+1.4%と好調でした。

為替相場は、ドル円相場は臨時政策委員会開催の噂が流れ、
菅総理大臣との面会前の追加金融緩和に対する期待や、
介入警戒感から、突っ込み切れず、介入ポイントを探るような
動きを繰り返し、小幅の円高で週を終えました。

しかし、ドルはユーロには強含み、大切なポイントと
見ていた1.2750を抜けて越週しました。

株価が米国経済の減速を織込み、リスク回避の流れが強まり、
ドルが相対的に強くなり、円はさらにドルよりは強いと言う
よくあるパターンです。

商品相場は、世界的な異常気象の影響を受けている
商品はありますが、経済の減速を感じさせる相場展開の
商品も存在しています。

経済成長減速一辺倒ではありません。
バルチック海運指数のこのところの上昇は、
つい先日までの底なしの下落相場の反動でしょうか?

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2)先週発表された経済指標と相場展開

添付の ecolendar100822 を参照して下さい。

先週の定期配信で解説しましたが、予想が強気でした。
予想が全てグリーンでしたが、実際には殆どが
予想を下回り、ピンク色です(対予想の欄)。

これでは株式相場は高値を保つことは困難です。
新規失業保険請求件数が、50万件に乗せたことは
オバマ政権には打撃です。

週初めのニューヨーク連銀の製造業景況指数は
健闘を見せていましたが、フィラデルフィア連銀のそれは、
マイナスとなり、暗い影を落しました。

株式相場は下落して、債券相場は上昇です。
最近「債券バブル」との報道が多いですが、
米国が「日本型のデフレ」に近づくのであれば、
債券相場の上昇は続きます。

とくに、長期債の金利低下余地は大きいと思います。
このことは為替相場で、ドルが対円で強くなる
要因が小さいことを物語ります。

また、先週は日本の4-6月期のGDPが発表され、
予想を大きく下回る前期比+0.1%と減速しました。

珍しく、世界の相場にはネガティブな作用を及ぼしました。

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3)今週発表予定の経済指標と相場展開

再び ecolendar100822 を参照して下さい。

中古住宅販売が重要だと思います。
ブルームバーグの予想値のコンセンサスは
465万戸ですが、これでも過大な販売戸数の
可能性があります。

住宅差押さえ件数高止まりや銀行が担保物件の売却を
進めていますので、供給過多の状態です。

一部では300万戸台の上の方の可能性を
示唆しているところもあります

本当に、中古住宅販売が大きく落込むと、
相場にはマイナスに拍車がかかります。

また、週末のGDP改定値も注目されます。
先日の貿易統計が、GDP成長を減速させそうです。

景気の二番底はないと大多数が考えています。
本当でしょうか?
慎重に見極めたいと思います。

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4)米国株式相場

添付の dowdaily100822 を参照して下さい。
ダウ工業株平均の日足チャートで、今回は一目均衡表です。

200日移動平均線に頭を抑えられていましたが、
同時に雲の上限を抜けなかったとも言えます。

現状は雲の中ですが、雲の下限をトライするか、
チャートの示した目標値にトライするか。

そろそろ夏休みも終わりです、相場に本格的な
動きが出始めておかしくない時期になりました。

場の雰囲気は「下」の臭いがしています…。

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5)ドイツ株式相場

添付の dax100822 を参照して下さい。
ドイツ株の日足チャートで、これも一目均衡表です。

ユーロ安でドイツの輸出産業と製造業は絶好調です。
第2四半期のGDPも20年来の大きさでした。
しかし、株式相場は下げました。

筆者はベア上昇ウェッジだと思っていますが、
フォーメーション通りに下に抜けました。

均衡表の雲に突入です。
雲下限と200日移動平均線がサポートです。

4ヶ月間近い、割と大きな三角保ち合いですから、
上下に抜けた場合の、動きは大きくなりがちです。

チャートから判断すると、「下」に走りそうです…。

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6)ドル・ユーロ相場

添付の usdeuro100822 を参照して下さい。
ドル・ユーロ日足チャートです。

目先のポイントを抜けてくれました。
ドル高継続です。
次のキー・ポイントはチャートに示してあります。

ギリシャの厳しい財政赤字削減は評価します。

しかし、経済は沈んでいます。
観光シーズンは終了です。
ユーロ安はギリシャに負の作用を及ぼすだけです。
輸出産業がなく、輸入価格が上昇するからです。

新規の財政赤字が減少しても、経済に余力がないので
既に借りている債務は返せません。

スペインもポルトガルも同じ状況です。
アイルランドも厳しい状態です。

ストレス・テストが正しいとすると、どうしてギリシャ国債
10年債の利回りが10%以上なのでしょうか?

債券市場は嘘を付きません。

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7)原油価格

添付の wti100822 を参照して下さい。
原油価格日足長期チャートです。

大きな三角保ち合いを抜けそうです。

一旦、上に抜けて「ダマシ」がありました。
今回も「ダマシ」かも知れません。

政界経済と株式相場に弱気であれば、
原油相場も「下」ですが…。

正直に言って、どちらに動くのか分かりません。
上下大きく動く可能性と、「ベタ凪」相場になる
可能性と両方とも考えられます。

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8)木材価格

添付の lumber100822 を参照して下さい。
木材先物価格日足チャートです。

住宅市場の二番底をつけに行く過程で、株式相場が
高値から下落する4月下旬から大きく下げました。

6月下旬に一旦底を確認して以降は、195〜220の
レンジ取引が続いています。

住宅市場はここからもう一段冷え込む可能性が高いです。
しかし、木材価格は目先上昇しているように見えます。
なぜか分かりません。

もし、木材価格が下落をするのであれば、先週後半の足は、
アイランドになって、アイランド・リバーサルを形成すると
考えますが、今は分かりません。


2010年08月22日 10:00記述


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