平松雄二の 株と為替に勝つ!
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2010年08月29日


1)先週の相場概観

発表された米国の経済指標は、悪化していますが、
相場は慣れてきたようです。

ダウ工業株平均は週間で、63ドル安の-0.6%、
日経平均は節目の9000円を割り込み、
週間では188円安の-2.1%でした。

上海総合指数は、節目の2600ポイント割れを
何度かトライしましたが、結局32ポイント安の-1.2%でした。

為替相場は、介入ポイントを探りながら、若干の円高でした。

極目先は、株式相場は下値をつけたかも知れません…。

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2)先週発表された経済指標と相場

米国の経済指標は ecolendar100829 を参照して下さい。

住宅関連は惨憺たるものです。
今後は住宅価格が下落しますので、銀行の経営に
ネガティブに作用します。
厳しい環境になるものと思います。

FRB(連邦準備制度理事会)は追加金融緩和を
更に進めるしか余地はないと思います。

「ドル余剰」の「ドル安」は継続です。
相場ですから上下はしますが、米国の長期金利には
下落圧力が継続してかかります。

第2四半期までの企業収益は良いですが、
今後は、住宅価格下落と雇用悪化と消費減退で、
利益が減少する方向です。

将来的な株価の調整はある程度仕方がないと思います。

日本では、失業率や物価統計が発表されましたが、
相場には影響ありませんでした。

円高と政府の対応の遅さが目立つ程度でした。

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3)今週発表予定の経済指標と相場

再度 ecolendar100829 を参照して下さい。
雇用統計の週です。
欧米勢の夏休みも終わり、
相場に動意が出ることがあります。

10年に一度の国勢調査のための臨時雇いの
影響が8月を最後に今後は小さくなりそうです。

商務省の発表では、臨時雇いの解雇の影響は、
11〜12万人減少のようです。

民間部門での雇用者数は、3〜4万人増加と
市場関係者は見ています。

果たしてそうでしょうか?
民間部門も減少するのではないかと思いますが…。

失業率は少し上昇する予想です。
失業率は労働人口と関係が深いので、
職探しをする人が多いか少ないかで失業率が
多少上下します。

長期失業者への失業保険給付の延長がなされたので、
保険を貰うために、形式上職探しをして、
労働人口に算入される失業者が増加します。
これは失業率増加理由です。

また、若年者が労働市場に参入してきます。
学校を卒業して、就業チャンスが少なかったので、
今年の6月時点では、10代の就業者数の増加が
少なかったのですが、恐らく8月時点では、
労働市場に入ってくるのではないかと考えています。
これも失業率増加要因です。

もしも、雇用者数の減少が予想よりも大きく、
失業率が10%に乗せるようなことになると、
経済悪化に慣れてきた株式相場でも、下落します。

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4)米国株式相場

まず sp500100829 を参照して下さい。
S&P500指数の日足チャートです。

先週、1040ポイントを2度トライしました。
目先1040ポイントは堅いサポートになりました。

矢印で示したように、短期的に相場の方向が
変化したような先週金曜日の相場でした。

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ダウ工業株平均で見てみましょう。
次ぎに dowdaily100829 を参照して下さい。

先週金曜日のローソク足は、とても強い足です。
前日木曜日の陰線を包んで、下ヒゲはありますが、
上ヒゲが殆どない足です。

トレンド・ラインを上に抜けそうです。
ラインは抜けても、トレンドでは、引値で
10400ドルを越すまでは下落トレンドです。

今週は多くの経済指標が発表されるので、
忙しい1週間です。

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5)住宅市場と相場

添付の lumber100829 を参照して下さい。
木材価格日足チャートです。

取引レンジ内ではありますが、
相場は上向きの感じです。

住宅市場は惨憺たるものですが、
木材価格の下げは止まっています。

将来の住宅市場の回復を示唆しているのか、
それとも今後、下落基調に戻るのか。

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添付の homebuilderetf100829 を参照して下さい。
住宅建設業者株のETF価格日足チャートです

株価に先見性があるとすれば、今後はどちらに
向かうのでしょうか?

最近の経済指標から判断すると、
住宅市場は既に二番底に突入しています。

添付のチャートは、ベア上昇ウェッジですが、
反対に上に抜けて上昇する可能性もあります。

そうすると、住宅市場は今が底なのでしょうか?

今回の不況は簡単には終わらないと考えていますが、
果たして、どうなりますやら、このETFの動きは
興味深いです。

ETFは、Exchange Traded Fund の略で、
上場投信のことです。

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6)銀相場と金相場

添付の silverlong100829 を参照して下さい。
銀価格日足長期チャートです。

銀は金と違い、長い間盛上りがありませんでした。
このところ、少し変化が出てきそうです。

大きな三角保ち合いです。
一旦下に抜けましたが、再度ウェッジ内に戻り、
取引レンジを形成中です。

直感で上に行きそうに感じます…。

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次ぎに silver100829 を参照して下さい。
銀価格日足チャートです。

短期で見ると、ウェッジを抜けて、上に行きそうです。
テクニカル指標も強気です。

金価格との相関性はこの数年間は低いですが、
金相場にもプラスの影響があるのではないでしょうか。

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添付の goldlong100829 を参照して下さい。
金価格日足長期チャートです。

大きなベア上昇ウェッジを形成中です。
7月に一度下落して、ベア上昇ウェッジが
機能したかに見えましたが、このところ
切り返しています。

高値は目前です。

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次ぎに gold100829 を参照して下さい。
金価格日足チャートです。

5月以降、株価と金価格は逆相関です。
金が下げれば、株は上げそうです…。

目先、今週初めの2〜3日はそうなると思います。

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7)その他

日本株も為替に落着きが出てきたので、
月曜日の日経平均は9000円回復です。
しかし、9000円以上を買い上がる投資家は不在です。

日銀の為替介入は単独でもあると思います。
最近FX取引を開始した参加者にとっては
初めての経験です。

協調介入でなくても、介入効果はあります。
しかし、効果は長続きしないと思います。

せいぜい24時間程度は介入効果が継続するでしょう。
値幅は、その時点でないと分かりませんが、
現時点で考えると、2〜3円程度は円安に
なるくらいではないでしょうか。

欧米は自国通貨安が目的ですから、
市場参加者はそのことを十分知っています。

「ドル余剰」の「ドル安」は止まらないと考えます。

話は変わりますが、米国市場ではテクニカル指標の
一つで、そのサインが出ると、その後大きく相場が
下落すると言われる、「ヒンデンブルグ・オーメン」が
出現したと言われています。

秋の相場があれる時期です。
リスク管理はしっかりと…。


2010年08月29日 14:30記述


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