平松雄二の 株と為替に勝つ!
ホーム>過去のメルマガ>2010年09月02日
過去のメルマガ
2009年
2010年
チャートの小部屋
用語集
欧州信用危機小年表
まぐまぐ!過去のメルマガ
まぐまぐ!チャート

2010年09月02日


1)8月相場

8月は大きく下げた1ヶ月でした。
添付の soubahikaku100902 を参照して下さい。

日米中の株式市場では、上海総合指数のみ
ほぼ横ばいでしたが、他は大幅下落。
日本は酷い状況でした。

昨年末との比較では、ダウ輸送株指数のみ
マイナスではありません。
鉄道貨物輸送が健闘しているのと同様です。

為替は、言うに及ばず、円高です。
「ドル余剰のドル安」基調は変化がありませんが、
ときどき、円高に遊離する相場展開もあります。

そのようなときは、介入懸念で自律的な
相場の行き過ぎが是正されています。

結果として、粛々と円が強い展開です。

******************************************************

2)米国株式相場

添付の dowdaily100902 を参照して下さい。
ダウ工業株平均の一目均衡表日足チャートです。

昨日発表された中国と米国の製造業指標が、
予想より良かったことがきっかけでした。

株式相場は大きく上昇しました。
月初は資金フローが流入しやすい時期ですが、
それに拍車をかけて相場は上げました。

結果として、急角度の下落トレンド・ラインは
ブレークされたようです。

短期的には、角度が急なトレンド・ラインは
常にブレークされます。

10400ドルに乗せるかどうかが次のポイントです。
週末の雇用統計で、大きく変化しますので、
上か下かは分かりません。

個人的には、雇用統計は予想よりも
悪い数字ではないかと考えています…。

ADP(オート・データ・プロセッシング社)雇用報告は、
予想を下回る-1万人でした。
これでも、製造業の雇用は減少しています。

各連銀の製造業景況指数が悪かったにもかかわらず、
ISM製造業景況指数が改善したことは、首を傾げます。

しかし、株式相場は大きく上昇したことは事実です。

******************************************************

3)住宅市場の将来…?

添付の homebuilderetf100902 を参照して下さい。
住宅建設業者ETF価格日足チャートです。
ETFとは上場投資信託のことです。

このタイプの下降型三角保ち合いは、一般的に65%の
確率で、下落することが多いとして知られています。
しかし、3分の1の確率で上昇することもある訳です。

どうやら、上に行きそうなチャートです。

住宅市場は二番底を経験中です。
とにかく酷い状況で、改善する気配はありません。

住宅価格は今後下落するものと考えます。
先日発表のあった、6月ケース・シラー住宅価格指数は、
少し上昇していましたが、今後下落します。

ケース・シラー指数は3ヶ月移動平均値ですから、
今回の数字は、4月から6月の平均です。
税金控除の優遇措置が切れた、6月以降は
1ヶ月分のみが算入されているのみです。

しかし、建設業者の株価は上昇しそうです。
もしも、今後上昇を続けると、住宅市場が
立直ることを予見しているのかも知れません。

それが、株式相場の先見性です。

経済指標で判断すれば、まだ住宅市場の底は
見えていません。
このETF価格の上昇は「ダマシ」ではないかと、
考えますが…。

今後、しばらくは目が離せません。

******************************************************

4)ドイツ株式相場

添付の dax100902 を参照して下さい。
ドイツ株式相場一目均衡表日足チャートです。

米国同様です。
大きく上昇して、目先の下落トレンド・ラインを
上に切りそうです。

50日移動平均線と雲上限を抜けて止まりました。
一旦下抜けた、紺色破線の過去の
上昇トレンドにタッチする過程のように見えます。

ときどきあるパターンです。
上値の目標は、チャート上の緑色の矢印です。

今後の展開は、ドイツ独自の材料ではなく、
米国雇用統計で上下に振れるだろうと思います。

******************************************************

5)ドル・ユーロ相場

添付の usdeuro100902 を参照して下さい。
ドル・ユーロ日足チャートです。

ドル高基調が継続中だと判断しています。
目標値は、チャート上の赤色矢印です。

しかし、ユーロ高に転じるのであれば、
緑色の矢印を上回るかどうかでしょう。

今週末の雇用統計次第で、流れが変化するか、
または継続するかが決まります。

ロンドン銀行間市場のユーロ3ヶ月物の金利は、
7月以降高止まりしていて、0.83%です。

ドル3ヶ月物金利が7月以降0.54%から0.30%へ
低下しているのとは、対照的です。

ユーロとドルの金利差が広がっているにもかかわらず、
世界的な株安でユーロは安くなりました。

ギリシャ10年国債利回りは、5月の相場急落時期と
殆ど同程度の11.33%まで上昇しています。

欧州は何も変わっていないのです。

嘘をついて財政赤字を小さく見せていたギリシャは
仕方がないとして、嘘もつかずに誠実にバブルの
処理をしているアイルランドも格下げされ、
状況は更に厳しさを増しています。

財政引締めで、欧州の経済が更に減速するのは
これからです。

******************************************************

6)ドル円相場

添付の usdyen100902 を参照して下さい。
ドル円日足チャートです。

株式相場でも、為替相場でも、5月初旬の
「フラッシュ・クラッシュ」の影響は大きいと思います。

相場の流れが変わったと言うことでしょう。
とくに株式相場は完全に変化しました。

為替も、ドル・ブルの「ゴールデン・クロス」が
発生したのですが、「フラッシュ・クラッシュ」が
それを否定してしまいました。

権力闘争中で、ばら撒き政策がメインの民主党。
政治の空白で、中央銀行の政策変更も迫力がないです。
日銀は、現状が「デフレ」だと認識していないのではと
思えてきます。

打てる手段は限られています。
大胆に、サプライズと感じさせる方法で行うべきです。

そうでないと、粛々とドル安円高が継続します。

以前からの読者の方は、覚えていらっしゃると思いますが、
「米国が利上げをして、円は高値をつける」のが傾向です。

過去の傾向ですが、今も生きていると信じています。

言い換えれば、米国が利上げをしても、
円高が継続して、高値をつけるのです。

現状の米国は非伝統的な金融政策を採用しています。
日本も過去10年以上にわたり非伝統的な金融政策を
採り続けています。

そのため、過去の傾向はそのまま、
当てはまらないことが多いですが、
両国とも非伝統的な金融政策を採用しているので、
結果として、過去の傾向はそのまま通じるのではないかと思います。


2010年09月02日 12:00記述


                    ページ・トップへ     ホームへ