平松雄二の 株と為替に勝つ!
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2010年09月05日


9月相場は1年で一番荒れる相場であることは、
読者の方もよくご存知だと思います。

通常は、「荒れる=下落する」ことが多いです。

そのため、米国株式相場の長い歴史でも、
9月のパフォーマンスは1年間で最悪で、
マイナスを記録しています。

今週の定期配信は「迷って」います。
いつも以上に切れが悪いです。

大変申し訳ありませんが、今週の定期配信を
読むに当たって、その辺のことをご理解のうえ
お読み下さい。

正直に言って「よく分からない」のです。


1)先週の相場概観

ダウ工業株平均は1週間で3桁の上昇を2度見せて、
297ドル高の+2.9%上昇でした。

日経平均は、円高に伴う企業収益の落込みを
気にしながらも、米国株につられて上昇、
123円高の+1.4%でした。

上海総合株指数は、45ポイント高の+1.7%でした。

為替は粛々と円高が継続し、対ドルで約1円上昇しました。

ドル円以外の、米国株、日本株、ドル・ユーロ相場等は、
目先方向転換した臭いがしています。

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2)先週発表された経済指標と相場

添付の ecolendar100905 を参照して下さい。

事前予想が厳しいものになっていたようで、
実際に発表された経済指標を受けて、
相場は建設的に捉えて、大きく上げました。

株式相場は、悪化する経済指標に免疫ができました。

ハイライトは雇用統計でした。
NFP(非農業部門雇用者数)は予想より減少幅が小さく、
また前月分の上方修正もあり、雇用不安が少し薄れました。

しかし、製造業の雇用が減少し、内容は良くないと思います。

米国株式相場は、「連休前に上げやすい」と言うアノマリーが、
先週末もきちんと効きました。

アノマリーとは、理論的に科学的に説明できないものの、
過去の経験上よく当たる事象のことです。

経済指標の内容は、米国経済回復の後退です。
しかし、株式相場は上昇し、頭の中が少し混乱しています。

株式相場の先見性で、将来の米国経済立ち直りを
予見して株式相場上昇と考えるしかありません。

中国の製造業景況指数が少し良くなったことも、
世界経済の悪化に歯止めが掛かるとして、
世界の株式相場を明るくしたことも事実でした。

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3)今週発表予定の経済指標と相場

添付の ecolendar100905 を参照して下さい。
米国の経済指標はエアポケット状態です。

ベージュ・ブックが大切です。
貿易統計も少し相場に影響を与える可能性があります。

日本では機械受注やGDPの発表があります。
普段は無視される日本の経済指標が、
注目されるかも知れません。

中国の貿易統計が発表予定です。
数値次第で、相場は更に上昇することもあり得ます。

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4)株式相場

添付の dowdaily100905 を参照して下さい。
ダウ工業株平均日足チャートです。
今回はローソク足ではなく、折れ線グラフです。

目先、トレンドが消えました。
大きな三角保ち合いの中に入っているとも言えます。

短期的な目標値は、チャート上の赤丸の数字です。
テクニカル面でも上昇余地ありです。
順番から言っても「上」でしょうか?

三角保ち合いを上に抜ける可能性ありです。

もし、上昇して高値を更新するようなことがあると、
これが株式の先見性なのでしょうか?

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添付の vix100905 を参照して下さい。
VIX指数日足チャートです。

シカゴ・オプション取引所で取引されている
ボラティリティー・インデックス、通称VIX指数で、
恐怖指数と言われています。

ブル下降ウェッジが機能して、指数は一旦上昇しました。
つまり、株式相場が下落することを意味します。

しかし、「ダマシ」だったかも知れません。
青色とオレンジ色の重要なサポートを切ってきました。

節目の「20」も切りそうです。
テクニカル面でもまだ指数の下落が続きそうです。
株式相場は上昇しそうです。

リスク許容度が増大することを意味します。
つまり、ドル安・円安・株高です。

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次に lumberhomebuilder100905 を参照して下さい。
木材価格と住宅建築業者株価(ETF)の比較チャートです。

ETFは上場投資信託のことで、建築業者株価指数に
連動するように設計され運用されている投信です。

多少のずれはあっても、基本的に同じ動きです。

木材価格は、取引レンジ内の動きですが、
ブル下降ウェッジを形成中に見えます。

ETFはダブル・ボトムを形成中であるように見えます。

どちらも相場の向きは「上」です。

これも、株価の先見性でしょうか?

米国経済の中でも、住宅関連が最も状況が悪いです。
そもそも今回の不況の原因は住宅バブル崩壊です。

住宅価格は今後更に下落すると考えます。
そうすると、金融機関の収益は更に悪化します。
政策面で支えようとすると、米国財政は更に悪化します。

個人消費は伸びません。
内需は盛上りません。

企業は雇用を増大させようとはしません。
中小企業は雇用をストップしたままです。
グローバル企業の海外部門は、米国内での
雇用を増やすことには役に立ちません。

個人は更に財布の紐を堅くします。

経済成長をするためには、外需=輸出しかありません。
ドルを強くする理由は見当たりません。
中国や新興国の経済成長維持や米国からの輸入を
増加させるための圧力が増大します。

道のりは長く険しいです。

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添付の nikkei100905 を参照して下さい。
日経平均日足チャートです。

先進国で最低のパフォーマンスの日本株ですが、
上昇機運が見えます。

ベア上昇ウェッジが機能して、重要な節目である9000円を
切ってしまいました。

しかし、9000円よりも下を積極的に売る投資家はいません。
現時点では売りはないようです…。

テクニカル面でも上昇しそうです。
チャート・フォーメーションでも上昇しそうです。

ファンダメンタルズでは買えない日本株ですが、
上がりそうな気配です。

何がきっかけでしょうか?

このように、日本株まで上昇しそうな雲行きです。

9月のアノマリーは消えてしまったのでしょうか?
少なくともファンダメンタルズは良くありません。
世界経済は二番底に突入してはいませんが、
そのリスクは消えていません。

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5)為替相場

添付の usdeuro100905 を参照して下さい。
ドル・ユーロ相場日足チャートです。

結論は方向感なしです。

下落トレンドの定義をブレークしたようです。
そもそも角度が急なトレンドでしたから、
長続きはしませんが、短期トレンド・レスです。

赤色で示した三角保ち合いの中に入っているとも
見て取れます。

相場は上下どちらかに離れるのでしょうか?
正直に言って、ユーロ高になるのは、
筆者のシナリオからは困難極まりないことです。

「相場に予断は持つな!」と言われますが、
十分吟味して慎重に作っているシナリオでは、
ユーロが対ドルで上昇する確率は低いです。

欧米の、アングロ・サクソンにラテンやユダヤ民族を含めた
人たちが、「臭いものに蓋」をして、彼等がルールを作り、
彼等がルールを変更し、彼等のみが栄える構図を
植民地時代同様に描くのであれば、
ユーロは強いと思います。

しかし、交換価値である為替相場は、ドルとユーロの
どちらかを買い、どちらかを売ります。
欧州と米国の相違点も存在します。

比較観で言えば、ドルの方が少し良いと感じます。

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最後に usdyen100905 を参照して下さい。
ドル円相場日足チャートです。

言いたいことは、チャートに書いてあります。

あえて、強調したいことは、
ドル安円高の期間が長くなっています。
そろそろ相場は反転してもおかしくないと
考えている市場参加者も増えてきています。

短期的に、物事が複雑に絡んで、ラウンド・ボトムを
形成する可能性がありますが、事後的に、
ボトムではなかったことになると思います。

つまり、ドル安円高は継続すると考えます。

株価が上昇して、リスク許容度が増加し、
ドルと円が売られ、短期的に方向感を見失い、
値頃感でドルを買う投資家が多くなる可能性を
否定できない状態です。

いろいろな相場が見にくい状況です。
かなりの迷いがあることは事実です。


2010年09月05日 09:00記述


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