平松雄二の 株と為替に勝つ!
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2010年09月12日


1)先週の相場概観

世界の株式相場は、大きな動きはありませんでしたが、
しっかりした展開で、上昇しました。

米国ダウ工業株平均の週間騰落は、
+15ドルで、+0.4%でした。

日経平均は、急激な為替調整が緩やかになり、125円高で、
+1.4%と好調で節目の9000円を上回りました。

上海総合指数は、不動産投機抑制継続と利上げ懸念で、
相場の頭を抑えた形となり、1週間では、
8ポイント上昇の、+0.3%でした。

一方為替相場は、ドル円で、15年振りの高値を
記録はしたもの、政府日銀の介入警戒感から、
更なる円高は見ませんでした。

週間では若干円高に振れました。

先週の相場は、基本的な流れは変わっていません。

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2)先週発表された経済指標と相場

添付の ecolendar100912 を参照して下さい。

重要な経済指標の発表がなかったことと、
経済の悪化を示す経済指標がなかったことで、
米国株相場はしっかりでした。

新規失業保険請求件数は、前週比大きく減少しましたが、
これはテクニカルな要因が含まれています。

レイバー・デーの休日の関係で、合計9州のデータが、
集計されなかったようです。
そのため、推計値が使われました。

しかし、先週の請求件数が推計値だからと言って、
今週以降の数値が再度悪化するとは限りません。

貿易統計では、輸入が減少し、
輸出が好調を維持しています。
そのため、第3四半期GDP成長率には、
良い影響があると考えられています。

国内の需要が減少して、輸入が減少したのか、
他に理由や原因があるのか、現時点では定かではありません。

為替相場の動きで交易条件が、
大きく変動しているわけではありません。

また、原油価格の大幅な上下で、
原油輸入の急変が起こったわけでもありません。

少なくとも、7月の西海岸のコンテナの荷動きでは、
季節調整はありませんが、前年比の増加率で、
輸入の方が輸出よりも大きく伸びていました。

恐らく、季節調整が、貿易統計に大きな影響を
与えたのではないかと考えています。

相場に大きな変動がなく、チャート的に上下どちらにも
動く可能性のある今は、基本に立ち返りファンダメンタルズを、
きちんと検証することが大切だと思います。

中国の経済指標がまとまって発表される日付が、
前倒しになりました。

市場では、いろいろな憶測が出ましたが、
結果的には、経済成長スピードを堅持した内容でした。

明日以降の相場には、ネガティブには作用しないと思いますが、
全て管理された、経済・経済指標・相場ですから…。

バルチック海運指数が、底値圏から上昇していることが、
相場を下支えすることだと思います。

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3)今週発表される経済指標と相場

再度 ecolendar100912 を参照して下さい。

今週は、フィラデルフィア連銀製造業景況指数が。
キー・ポイントになりそうだと思います。

小売売上やニューヨーク連銀製造業景況指数や
鉱工業生産指数は、前月より少し悪化しそうです。

フィラデルフィア連銀の指標は、
前月は相場にサプライズを与えました。
指数低下幅が、予想以上でマイナスになったからです。

今回の予想は改善する方向です。

予想段階では、他の製造業の指数は、
前月よりも低下を示すものが多いのですが、
フィラデルフィア連銀指数だけは改善です。

発表数値で、相場にインパクトを与える可能性があります。

米国経済の回復に疑問符がついて、時間が経過しました。
相場は打たれ強くなっている感じがしています。
この数週間の流れでは、少しでもポジティブ・サプライズがあれば、
相場は上に行きたがっている感じがしています。

秋相場は、荒れることが多く、下落することが多いのですが、
今年はどうか見ものです。

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4)株式相場

添付の dowdaily100912 を参照して下さい。
ダウ工業株平均日足チャートです。

三角保ち合いの中で、上下どちらかに動く可能性が
ありますが、チャートからは上のような…。
ファンダメンタルズでは買えないのですが…。

緑色の上下の矢印はそれぞれの節目です。

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添付の daxdaily100912 を参照して下さい。
ドイツ株DAX指数日足チャートです。

ブレークされたサポートにタッチしてきました。
元の三角保ち合いに戻るのかどうかです。

ドイツの経済指標もまだら模様です。
ユーロ安で、ドイツ製造業は「わが世の春」状態のはずですが、
指標はそれほど良くはありません。

ドイツ銀行の増資の話もあり、ストレス・テストの
でたらめさが今後、白日の下に晒されると思います。
そういう側面で考えると、売りのタイミングにも見えます。

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5)住宅市場

添付の lumber100912 を参照して下さい。
木材価格日足チャートです。

トレーディング・レンジを抜けたようです。
住宅市場も底を打つ前兆かも知れません。

シナリオ作りでは悩むところです。

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6)国債市場

思い切り下落した米国長期金利が少し上昇しています。
マスコミは債券バブルと書きますが、
本当にそうでしょうか。

金利が下がる理由があるから下がるのです。

添付の ust10y100912 を参照して下さい。
米国10年国債利回りチャートです。

結論は、米国のファンダメンタルズ次第です。
今後も量的緩和が継続するのであれば、
これまでのテーマである「ドル余剰」は不変です。

国際通貨安競争です。

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7)為替相場

添付の usdeuro100912 を参照して下さい。
ドル・ユーロ相場日足チャートです。

また、ベア上昇ウェッジができていそうです。
このチャート・フォーメーションは、
65%程度の確率で下落します。

ストレス・テストや増資問題がきっかけになるかも…。

株が上昇して、リスク許容度が増せば、
ユーロの下落はない可能性も当然あります。


2010年09月12日 14:00記述


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