平松雄二の 株と為替に勝つ!
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2010年09月15日


利回り曲線やジャンク債について造詣の深い
読者の方は読み飛ばして頂いて構いません。

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1)利回り曲線

添付の junk-01-100915 を参照下さい。
利回り曲線=イールド・カーブの説明です。

縦軸(Y軸)に利回り(金利と考えても良い)を、
横軸(X軸)に年数(償還年数)をとります。

基礎となる米国債の各年数に対応する利回りを、
プロットして線としてつないだものが利回り曲線です。

通常の経済状態では、短期金利は長期金利よりも
低いのが普通です。
このことは、直感的に分かります。

将来インフレが進行して、金利が上昇すると考えられる
経済状態では、利回り曲線の傾きが急に(1-1)なります。

景気が良く、物価高騰すると、インフレを抑制するために、
中央銀行は金融政策を引締めます。

つまり、短期金利を大きく引上げます。

景気拡大局面末期から、不況初期の段階では、
利回り曲線が右上がりではなく、右下がりの形状になり、
逆イールド(1-2)と呼ばれます。

長期金利が短期金利よりも低くなります。
この右下がりの形状は不景気の代名詞です。

2)社債のスプレッド

国の信用度と企業の信用度には差があります。
通常は国の信用度の方が、その国に存在する企業より、
信用度が高いです。

そのため、企業が資金調達するために社債を発行する場合、
国債金利にある程度金利を上乗せしないと、
投資家のニーズに応えられません。

この上乗せ金利のことをスプレッドと呼びます。

勿論、社債発行後市場で流通する場合も、同年限の国債に
スプレッドを乗せて取引されます。

スプレッドは、通常ベーシス・ポイントで表されることが多く、
1ベーシス・ポイントは0.01%のことです。

3)社債の信用度=格付け

国と企業の信用度に差があるように、企業間でも
信用度に大きな差があります。

倒産する危険性がない会社と、
倒産する確率が高い会社の差です。

その信用格差を判断する尺度として、格付けがあります。

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4)格付けとスプレッド

添付の junk-02-100915 を参照して下さい。

格付けは、ムーディーズ等の格付け会社によって、
付与されています。

通常は、アルファベットを使用し、AAAやBBBと
なっています。

利回り曲線のイメージを描いていますので、
直感的に分かると思います。

5)経済動向と金利動向

金利上昇のケースについて例示しています。
景気が良くなり、国債利回りは上昇しますが、
社債利回りは上昇しないケースです。

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5-1)利回り上昇ケースの利回り曲線の動き

添付の junk-03-100915 を参照して下さい。

上記5)の具体例をグラフに示しています。
目で見て分かると思います。

6)利回りと債券価格の関係

債券の公式を記載しています。
覚えておくと便利だと思います。

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7)利回り曲線のローリング効果

添付の junk-04-100915 を参照して下さい。

上級者レベルの解説です。

利回り曲線は、経済状況や債券需給により日々動きます。
まるで生き物のように「クネクネ」と動きます。

債券には利回りと価格の関係がありますが、
同時に、時間の概念も重要です。

時間が経過すると、その分だけ残存期間が短くなります。
当然のことだと聞こえるでしょうが、これが大切です。

右上がりの利回り曲線の状態であれば、
期間の短縮化で利回り曲線に沿って、利回りが低下します。
これを、ローリング効果と呼びます。

8)格上げによる利回り低下効果

ローリング効果と同じように大切なものに、
格付けの変更があります。

景気が良い状態で、企業業績が改善し、
財務状況が良くなるケースを想定しています。

格上げにより、一段上のランクになることで、
利回り曲線のレベル自体が、一段下がることがあります。

つまり、格上げにより利回りが低下するのです。
別の言い方をすると、格上げによりスプレッドが縮小します。

ローリング効果と相俟って、利回りの低下が顕著です。
言い換えると、価格が上昇します。

クーポン収入(金利収入)に加えて、値上がりによる
キャピタル・ゲインも獲得できる状態です。

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添付の jnk100915 を参照して下さい。
先週もお見せしたジャンク債のETF価格日足チャートです。

大きなベア・ウェッジを少し上に抜けたように見えます。

株高・ドル安・景気回復のシナリオに復活するか、
慎重に経済指標をチェックする時期です。

いくつかの商品価格や、チャートは景気拡大を
示唆していることは既にお示ししていますが…。

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さきほど、政府日銀が為替介入しました。
2円近く跳ねましたが、さて、これからどうなるでしょうか。

私は、介入すればその効果は、24時間程度継続し、
値幅で2〜3円程度だと、過去に書いていますが、
欧米市場で、円買いに拍車がかからなければ、よいですが、
税金の無駄遣いにならないことを祈ります。

また、ドル・ユーロ相場で、短期ドル上昇トレンドは、
昨晩で完全に終わりました。

昨年12月からのドル上昇トレンドに、
注意信号が点滅しまた

添付の usdeuro100915 を参照して下さい。


2010年09月15日 11:50記述


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