平松雄二の 株と為替に勝つ!
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2010年09月23日


1)FOMC(連邦公開市場委員会)を終えて

今週のファンダメンタルズを見る場合、最大のイベントが
終了しました。

今回のミーティングでは、政策金利変更や追加量的緩和を
実施しませんでしたが、「必要ならやる」と言うメッセージを
市場はしっかり受止めたようです。

この20年間日本が経験した、不動産バブル崩壊と
デフレを、米国がこれから経験すると考えていますが、
量的緩和の効果は、米国では大きいように感じます。

基軸通貨の国で、自国通貨の価値を自ら決めることが
可能な国は、日本よりも有利な立場にありそうです。

量的緩和を実施しない場合、景気回復と見て、
リスク資産価格は上昇すると思えます。

量的緩和をすれば、昨年春以降の動きと同じです。
「ドル余剰」に変化はなく、ドル安・米株高で、
世界のバブルをFRB(連邦準備制度理事会)が
演出しようと腐心しています。

どちらに転んでも、リスク資産を上昇させようと
FRBは考えているようです。

見方を変えると、リスク資産が上昇しないと、経済は
さらに落込んでしまうとFRBが判断していることと
同義ですが、相場参加者はひと時の「泡沫の夢」を
楽しもうと考えているようです。

そうであれば、そのような相場に乗るのも一法でしょうか。
とてもリスクが高いと感じますが、否定できません。

また、全米経済研究所が公式にリセッションの
終了時期を公表しました。
今回の不況は、2007年12月に始まり、2009年6月に
終了し18ヶ月続き、大恐慌を除き最長でした。

何故この時期に発表したかと、少し疑問ですが、
景気の山谷を公式に認定するには時間がかかります。

現時点で、経済の基本シナリオに変化はありません。
しかし、相場の動きが変化しています。
チャートから見た判断を中心に説明します。

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2)為替相場

添付の usdeurodaily100923 を参照して下さい。
ドル・ユーロ日足チャートです。

前回の配信で指摘しましたが、短期ダブル・ボトムの
目標値達成です。
おまけに200日移動平均線を下から上に抜けました。

チャートからも分かるように、50日よりは200日の方が
シグナルとしての信頼度は高いと思います。

理由はともかく、チャートからは、移動平均線分析からは
ドル売り・ユーロ買いです。

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次に usdeuroweekly100923 を参照して下さい。
ドル・ユーロ相場週足チャートです。

週足では日足とは違い、50週移動平均線の方が、
200日移動平均線よりは「ダマシ」が少なく、
シグナルの確度が高いのがチャートから分かります。

2006年以降、5回目のシグナルが今来週にも
点灯する可能性が大きくなっています。
ドル売り・ユーロ買いのシグナルの点灯近しです。

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次に usdindexweekly100923 を参照して下さい。
インターコンチネンタル取引所で取引される
ドル・インデックスの週足チャートです。

大きな三角保ち合いの中にいます。
あまりしっくり来ませんが、ベア三尊天井を
形成しているようにも見えます。

三尊天井だとすると、ネック・ラインを切りました。
移動平均線の50日と200日の双方とも
下に抜けてしまいました。

チャートは極めて弱い形です。
三尊天井の目標値は、大体72ポイントで、
三角保ち合いを下に離れることになります。

指数は激しく下落することを示唆しています。
にわかに信じがたいですが、ユーロ・バブルの
最盛期と同じレベルに達してしまいます。

50週移動平均線からは、ドル売りシグナルが
既に点灯しています。

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3)株式相場

添付の dowweekly100923 を参照して下さい。
ダウ工業株平均日足チャートです。

FRBの量的緩和示唆は恐るべしです。
大きな三角保ち合いを上に離れそうな気配です。

理由はともかく、チャートは物語っています。

くどいようですが、現時点のファンダメンタルズの
シナリオには変化はありません。

入手可能な経済指標には、株価が史上最高値を
更新するような、要素はありません。

流動性が全てを支えています。
FRBをとことんやる気にさせるほど、米国経済は
落込んでいるか、落込む可能性が高いのです。

流動性を注入するしかないのです。
しかし、「ドル余剰」は絶大です。


2010年09月23日 12:00記述


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