平松雄二の 株と為替に勝つ!
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2010年10月03日


1)先月と先週の相場概観

添付ファイルの soubahikaku101003 を参照して下さい。

バーナンキFRB(連邦準備制度理事会)議長が、議会証言で
追加金融緩和=量的緩和の可能性を強く示唆したことで、
世界中の相場の流れが変わったと言えます。

例年9月の株式相場は荒れることが多く、
1年で一番パフォーマンスが悪い月としての
アノマリーが意識される月です。

アノマリーとは、合理的な理論では説明できないものの、
経験上存在する市場変動の法則のことです。

今年の9月は71年ぶりの高パフォーマンスでした。
チャートの薄黄色の部分は、1ヶ月の上昇幅として
今年のベストを示しています。

しかし、さすがに大きく上昇しただけあって、
先週は一休みでした。

先週は中国株を除いて、日米株式相場は
小幅に下落しました。

為替は、介入効果が消えて、ドル安が粛々と
進みつつあります。
政府日銀の介入ポイントを探る動きでもあります。

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2)先週発表された経済指標と相場展開

添付の ecolendar101003 を参照して下さい。

総じて先週発表された経済指標は、
一頃のダブル・ディップを心配した時期と比較すると、
悪くなくなっています。

つまり、事前予想が悲観的なものから、中立に改善し、
その予想も少し上回る結果になっています。

追加金融緩和が本当に必要なのか、
細かく検証する必要性があると思いますが、
FRBの地区連銀からは量的緩和に賛成の声が、
一部の反対の声よりも大きいように感じます。

株式相場は、先週まで大きく上昇したので、
一服商状でしたが、為替相場は、ドル安が
止まらない状態です。

対ユーロでは節目が来ているようにも感じます。

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3)今週発表予定の経済指標と相場展開

再度 ecolendar101003 を参照して下さい。

月に一度の雇用統計祭りの週です。
ようやく、10年に一度の国勢調査の影響が小さくなって、
米国経済の実力が見え始めます。

過去に何度も繰り返していますが、
雇用統計前後で相場の流れが変わることが多いです。

もしも、流れが変わるのであれば、株式相場は少し調整方向へ、
為替相場はドル安に歯止めがかかることになりますが、
実際に数字が出てくるまで分かりません。

逆に、さらに現在の流れが加速することもあり得ます。

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4)為替相場

今週も為替相場から見て行きたいと思います。
今は、株よりも為替の動きの方が大きいと思いますので。

添付の usdeuro101003 を参照して下さい。
ドル・ユーロ相場日足チャートです。

ユーロの上昇トレンドに変化はありませんが、
数々の抵抗ラインが控えていて、
目先方向転換すると考えています。

先週中頃からそのように考えています。
ユーロ・ロングで攻めた人は利益確定でしょう。

ユーロ売りで入る場合のストップ・ロスは、
堅めのところに置いておくべきでしょう。

ユーロが安くなる場合の第一の節目は、
先日ドル売りユーロ買いのシグナルを発したポイントです。

その下の節目は、上昇トレンド・ラインです

一言、RSIが少々危険ゾーンだと思います。

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次に usdyenweekly101003 を参照して下さい。
ドル円相場週足チャートです。

理由やきっかけはともかく、RSIの25〜30のレベルは、
ドル売り円買いは危険です。

2007年にドル安円高に転換して以降、
RSIが25〜30レベルに4回突っかけています。
その度にドルがジワリと買い戻されています。

今回も同様です。
政府日銀の為替介入なんか関係ありません。
相場のリズムです。

また、チャートには下落チャネルを描いていますが、
大まかに言って、年前半ドル優勢、年後半円優勢です。

例えドルが買い戻されても、今回のドル安相場では、
50週移動平均でドル売りをしておけば結果が良いです。

このことが今後も継続するかどうかは分かりませんが、
下落トレンド・ラインと50週移動平均は、売り目標値です。
現時点では、90円程度ですが、時間が経過すれば
経過するほど、ドルの天井は低くなります。

しかし今、ドルを買うべきだとは言いません。
年末に向けて、欧州や米国で何かの問題が顕在化して、
ドル円相場はもう少し突っ込むのではないかと、
勝手に考えています。

過去20年間、デフレに苦しんでいる日本にいますので、
欧米の抱えた問題がそんなに簡単に解決したとは、
到底考えられないのです。

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添付の usdyenlongterm101003 を参照して下さい。
プラザ合意前からのドル円相場日足長期チャートです。

ニューヨーク連銀のデータですから、東京市場の数字とは
異なりますので、注意してください。

「ドル半減法則」
私の個人的な見方で、プラザ合意により
ドル円相場は、「帰らざる河」を渡りました。
ドルは直前高値の半分になります。
過去25年間で、現在が第3ラウンド目です。

以前、何度かチャートを出しましたが、
FRBの金利引き上げと、ドル円の高値をつけるタイミングで、
利上げしてから、高値をつけることは事実です。

利上げ前にはドル円の高値はつけません。
少なくとも過去25年間はそうでした。

年末に向けて、FRBが追加金融緩和=量的緩和を
実施するとすれば、その時点から、
少なくとも12ヶ月間利上げはないと思います。

計算すると、FRBの最短での利上げのタイミングは、
2011年の終わり頃でしょう(これは今後の景気動向で、
大きく変わります…)。

その時点から、2012年央辺りまでの半年間くらいで、
ドルは新安値をつけると思います。

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5)株式相場

添付の dowdaily101003 を参照して下さい。
ダウ工業株平均日足チャートです。

上昇相場が継続するとしても、調整が入る順番です。
ベア・ウェッジ形成中です。
7月に安値をつけて以降は、ジグザグの上下を
繰返す規則性も見えそうです。
8月上旬のチャートにも似ています。

50週移動平均線が200日移動平均線を
下から上に抜ける「ゴールデン・クロス」出現です。

レンジ相場では、しばしばゴールデン・クロスと
デッド・クロスは間違ったシグナルを発します。

前回のデッド・クロスは、まさしくそうでした。
今回は…、どうなるでしょうか。

ドル安にブレーキがかかると、株安へ転換します。
為替が重要な役割を演じます。


2010年10月03日 12:30記述


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