平松雄二の 株と為替に勝つ!
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2010年10月17日


1)先週の相場概観

FRB(連邦準備制度理事会)の量的緩和第二弾を、
完全に織込む形で、全ての相場は展開しました。

ダウ工業株平均は、高値を伺う動きが継続、
週間騰落は、56ドル高で+0.5%でした。

米国株式相場では、ナスダックの上昇が目立ちます。
ダウが+0.5%に対し、ナスダックは+2.8%の上昇でした。

日本の株式相場は、円高に対する免疫ができたのでしょうか、
小動きで、1週間で89円安の-0.9%でした。

中国の株式相場は強烈でした。
新興国市場の中で、相対的な出遅れが指摘されていましたが、
週間騰落では、今年最大の上昇で、232ポイント上げの+8.5%、
大台の3000ポイント目前になりました。

人民元の問題、日中間の領土問題、ノーベル平和賞の問題、
預金準備率引上げが特定の銀行で実施された問題、
不動産価格上昇の問題、物価とくに食料品価格上昇の問題、
銀行融資増大の問題等々、多くの問題はありますが、
経済成長が全てを包み込み、株価は上昇です

経済指標の信憑性には疑問符がつきますが、
経済成長しているのは間違いないです。

人民元を巡って、第二次プラザ合意形成の噂はありますが、
結論として、合意はできないと思います。

人民元は、恣意的に少しずつしか調整されません。
社会体制が全く異なる国の存在感が大きくなる世界で、
「ドル余剰」が一人歩きをして、世界中に「バブルの芽」、
これが本当の「グリーン・シュート」ではないかと思います。

円は史上最高値が目前です。
心理的な壁も相当高いと思いますが、そのうち突破します。
介入はあっても効果なしでしょう。

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2)先週発表された経済指標と相場展開

添付の ecolendar101017 を参照して下さい。

8月貿易赤字が拡大し、新規失業保険請求件数が増加し、
ミシガン大学消費者心理指数が悪化しましたが、
相場には関係なしでした。

物価指標の落着きで、FRBの追加金融緩和を裏付けたと、
市場参加者は確信しました。

しかし、経済に強気で見ると、輸入増加は年末商戦に向け、
小売や流通段階で在庫を持とうとする姿勢で、
小売売上もそれほど悪化していません。

金利低下により、住宅ローン金利も下がり、住宅ローン保有者は、
ローンの借換をすることにより、月々の返済額が減少し、
新たに消費に回せる資金が生まれています。
これは、米国らしい錬金術の方法です。

計算結果はいろいろありますが、個人消費の代表である
小売売上の約1%程度の額になります。
1ヶ月で約35億ドル(2800億円)の新規資金が
消費に回せる計算です。

小売売上額は、1ヶ月で大体3600億ドル(28兆8000億円)
ですので、計算すると約1%となります。

本当に追加金融緩和が必要なのでしょうか。
何か隠れている悪い材料があるのでしょうか。

ファンダメンタルズの経済指標は無視して、
流動性を重視した相場展開です。

株高ドル安継続でした。

日本では、機械受注等良い数字でしたが、
いつもと同じで、相場に対してインパクトなしでした。

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3)今週発表予定の経済指標と相場展開

再度 ecolendar101017 を参照して下さい。

住宅関連指標が発表されますが、現在の雰囲気では
材料視されないものと思われます。

株高ドル安の流れは継続するのでしょうが、
転機はそれほど遠くないと思っています。

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4)株式相場

添付の dowdaily101017 を参照して下さい。
ダウ工業株平均日足チャートです。

前節3)の流れから、リスク資産高の流れですが、
日足は一瞬上に抜けた後、ベア上昇ウェッジに戻りました。

出来高が増加しました。
これをどのように理解すれば良いのか、現時点では
明確な理由が見当たりません。

相場はいつ調整があってもおかしくない状態です。
上昇チャネルの下限までは視野に入れておきます。

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次に dowweekly101017 を参照して下さい。
ダウ工業株平均週足チャートです。

先週と大きな違いはありません。
200週移動平均線がレジスタンスとして機能するか
どうかの瀬戸際です。

現時点では、少し上に抜けてはいますが、
チャートではよくあることで、誤差の範囲と考えます。

向こう3週間程度で、結論が得られると思います。

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5)為替相場

添付の usdeurodaily101017 を参照して下さい。
ドル・ユーロ相場日足チャートです。

チャートに最近変化はありません。
言いたいことにも変化はありません。
1.4000が少し重たく感じます。

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次に usdindexweekly101017 を参照して下さい。
ドル・インデックス週足チャートです。

とうとうサポート・ラインにタッチしました。
ローソク足では、下ヒゲが2本出ていて、
毛抜き底を形成しそうですが…。

サポート・ライン突破は、ダブル・トップの完成を意味し、
下落する場合は、さらに大きく下落する可能性を
排除できません。

これも近日中に結論や新たな方向性が出てくるものと
考えられます。

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6)金相場

添付の goldusdeuro101017 を参照して下さい。
上段がユーロ建金価格、下段がドル建金価格の
日足チャートです。

最近2ヶ月の金価格の上昇は、常識的には
少々やり過ぎだと感じます。

金が買われているのではなく、ドル建表示で
価格が上昇しているだけではないでしょうか。

そのことはユーロ建の価格にあると思います。
ユーロ建金価格は、この2ヶ月間変化なしです。

金の価値が変わらずに、ドルがユーロに対して
下落している分だけ、ドル建価格が上昇しています。

そろそろ、金相場にも調整が入りそうに思えます。


2010年10月17日 13:45記述


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