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2010年12月11日


米国産業景気動向の一面


今週初めに、米国の物流関連の指標が
2つ発表されています。

1つは、セリディアンUCLA景況指数で、
UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)と
セリディアン社が共同で、毎月中旬に発表しています。

リアル・タイムのディーゼル油消費量の動向で、
米国の経済活動を分析しようとするものです。

この指数は、FRB(連邦準備制度理事会)が毎月発表する
鉱工業生産指数に先行することを目指しているようですが、
まだ歴史の浅い指標で、鉱工業生産指数との月々の
乖離は比較的大きいです。

そのため、他の輸送データと合わせて使用すると、
誤差を縮小できるのではないかと思います。

しかし、鉱工業生産のみでなく、産業景気全体との
関係も深いと考えられます。

ディーゼル油の消費量は、物流の要であるトラック輸送の
多寡を端的に示します。

トラック輸送は、米国の輸送量全体の70%近くを
占めている重要な分野です。

トラック輸送は、鉱工業生産のみでなく、小売業の物流や
製品や原材料の輸出入の動向にも大きく左右されます。

指数は10月の-0.6%から11月は+0.4%と増加しました。
3ヶ月連続して前月比で低下後、ようやくの回復です。

グラフは

http://www.yuji-hiramatsu.com/2010maguchart/101211.html

を参照して下さい。

どうやら下げ止まったように見えます…。

FRBの量的緩和第2弾で、株式相場は上昇して、
年末消費は盛上っているとの報道が多いですが、
物流の一面はそれほどでもありません。

少し不思議な感じがします。

2つ目は、米鉄道協会(AAR)が発表した、12月4日で
終了した週の鉄道貨物輸送レポートです。

グロスは303,570車両で、前年比+6.8%でした。
複合一環輸送用の、インターモダルの貨物量は、
235,835車両で、前年比+13.8%でした。

感謝祭明けの鉄道輸送は引続き良い状態です。

インターモダル輸送が好調なのは、中国からの
輸入が最大の要因だと考えます。

昨日発表された10月の米国貿易赤字は
縮小しましたが、一方、中国で発表された貿易統計
11月分は、輸出が好調です。
輸出総額は前年比で35%近く伸びています。

1月に発表される11月米国貿易収支は、
再度赤字幅が拡大すると思われますが…。

物流の7割を占めるトラック輸送は、どうにか下落を
止めたようですが、大きくて重い貨物を運ぶ鉄道は
好調です。

輸送コストに敏感になっているのかも知れません。
数字で見る限り、消費は底堅く、輸出によって産業景気は
支えられています。

ドルが相対的に強くなっていますが、株式相場は強いです。
インフレ期待も少し膨らんできた様子です。
長期金利の上昇が止まりません。


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2010年12月11日 11:15記述


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