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2011年02月28日


投資家心理動向


機関投資家の心理動向のレポートです。

先日、米国大手銀行のステート・ストリート銀行から
2月機関投資家信頼感指数が発表されました。

全体指数は1月の100.8(当初は100.9で下方修正)から
9.2ポイント下落して、91.6になりました。

この指数は「100」が中立を表すように設計されていて、
1月のほぼ中立状態から、一気に「弱気」に傾いた様子が
見て取れます。

今回の調査時点では、北アフリカ・中東での民主化要求の
動きはありましたが、原油相場は何故か落着いていて、
先週のような急騰はしていませんでした。

当然、株価も毎日高値を更新中でした。

しかし、不思議にも機関投資家の信頼感は低下し、
恐らくポートフォリオの現金比率を上げたか、
先物市場で売りヘッジを建てたか、保有債券の満期を
短期化しただろうと推測されます。

ステート・ストリート銀行は、世界中の機関投資家から、
運用資産を預かり、現金や有価証券の出し入れ等を、
安全に且つ忠実に行っています。

運用会社は顧客から資金を預かり運用しますが、
ステート・ストリート銀行は、その運用会社の金庫の
役目をしているのです。

つまり、ステート・ストリート銀行は、世界中の
機関投資家の日々の投資動向が、把握できる
立場にあるわけです。

2月の機関投資家動向は、北米・欧州・アジア市場
全体で前月よりもリスクを取らずに減らしています。

とくに欧州の警戒度合いが強いようです。
前月から13ポイントも信頼を失い、指数は80を
切るほど低下しています。

為替市場でのユーロの堅調さが嘘のようです。
欧州政治家が美辞麗句を並べ、実態を隠しています。
欧州債務問題は何も解決していません。
欧州の銀行の不良債権も膨大です。

昨年、でたらめなストレス・テストを実施して、その後
ユーロは上昇しましたが、テストが信頼できるもので
あれば、どうしてアイルランドの銀行は救済されなくては
ならなかったのかが、分かりません。

欧州は信頼できない状態だと思っています。
きっとユーロは今後激しく下落するだろうと思いますが、
邪魔をしているのは「ドル余剰」です。
FRB(連邦準備制度理事会)です。

ドル安は米国株高に繋がりますから、住宅市場が
二番底でダメな現在、株高で資産効果を出したいのです。
米国は現在、自国通貨安戦争の勝者です。

グラフは

http://www.yuji-hiramatsu.com/2011maguchart/110228.html

を参照して下さい。

過去1年で一番低い信頼感の水準に近いです。

次は、別の調査です。

プロの投資アドバイザーの心理状況の調査会社で、
インベスターズ・インテリジェンスと言う会社があります。

同社は50年近い歴史を持つ投資情報サービス会社で、
米国の投資アドバイザーが定期的に発行している、
140余りのニュース・レター(投資情報誌)の内容を
吟味し、著者/編者が強気なのか弱気なのか、
その比率を示しています。

2月22日時点の調査では、強気が53.3%、弱気が18.9%
となっています。

グラフ下段は最近の弱気派の比率です。
20%を切るほど弱気派は少ないのが分かります。
この状態は長くは続きません。

昨年であれば、1月と5月に現時点と同程度の
水準のケースがありました。

結果的に昨年は2度とも株式相場は少し調整しています。
とくに、5月の調整は大きかったです。


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2011年02月28日 09:00記述

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