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2011年03月11日


今回の配信は、私の会員限定版の配信分の
一部分を配信します。

そのため、前後の文脈が多少不自然なところが
あると思いますが、その辺はご理解下さい。


FRB(連邦準備制度理事会)の金融政策変更(その1)


過去に何度か個人的な考えとして、ドル円相場は
FRBが金融引締めを実施して以降、円の高値=
ドルの安値を付ける可能性が最も高いのでは
ないかと、レポートしてきています。

米国の住宅バブルが崩壊、リーマン・ショックを経て、
FRBは伝統的な金融政策から逸脱し、非伝統的
金融政策を強力に実施しています。

ここでFRBの金融政策変更について、最近の
FRBの動きを、もう一度おさらいしておきます。


1)FRBの金融政策の流れ

<2008年11月25日>
1,000億ドルの政府機関債と5,000億ドルの住宅
ローン担保債券(モーゲージ債、以下MBS)の購入
プログラムをFRBが発表。

<2008年12月16日>
フェデラル・ファンド誘導目標金利を1%から、0〜0.25%へ
引下げ、実質的な「ゼロ金利」政策を発動。同時に、
長期国債購入の可能性をFRB声明で発表。
この段階で、完全な非伝統的な金融政策へ移行。

<2009年1月28日>
再度、長期国債購入の可能性をFRB声明で発表。

<2009年3月18日>
政府機関債購入枠を1,000億ドルから2,000億ドルへ、
MBS購入枠を5000億ドルから1兆2,500億ドルへ
それぞれ拡大、国債購入は3,000億ドルのプログラムで、
当プログラムは向こう6ヶ月間で実行すると声明で発表。

これを、量的緩和第一弾(QE1)と呼ぶ向きもあるが、
実際のQE1は2008年11月からスタート。

QE1は2010年3月に終了。
しかし、なし崩し的にMBS償還額はMBS購入に充当。

<2010年8月27日>
バーナンキFRB議長が議会証言で、景気の二番底懸念から
量的緩和第二弾(QE2)を強く示唆。

<2010年11月3日>
2011年6月までに6,000億ドルの国債購入を決定。
国債購入額は毎月750億ドル、MBS償還分は購入
上乗せをFOMC(連邦公開市場委員会)で決定し発表。


2)非伝統的金融政策下での政策変更とは

通常の金融政策では、フェデラル・ファンド誘導目標金利の
引上げをもって、金融政策引締めと考えますが、
現在は非伝統的な金融政策が実施されていますので、
フェデラル・ファンド誘導目標金利の引上げで、金融政策の
変更とは呼べないと思っています。

つまり、量的緩和が行なわれていますので、お金の
蛇口を閉めるタイミングが、政策変更と考えられるのでは
ないかと思います。

車の運転に例えると、現在はアクセルを踏み込んで、
お金を市場に流通させる意味で、スピード加速中です。
普通の状態での運転は、ドライバーであるFRBが
インフレの危険を感じて、ブレーキを踏むことで
フェデラル・ファンド金利が上昇し、スピードが落ちます。

ところが、現状は普通の市街地での運転ではなく、
高速道路をフル・スピードで走行中だと考えられますので、
ブレーキを踏む前の、エンジン・ブレーキの段階で、
スピードがかなり落ちるのではないかと考えられます。


(以下次号)


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2011年03月11日 09:00記述

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