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2012年06月10日


セリディアンUCLA景況指数


大変残念ですが、私が好きなこの指標の発表は
今月が最後になりました。

理由は分かりませんが、この指数は来月からは
追いかけられなくなりそうです。

5月の指数は前月比+0.8%と上昇しました.
3月+0.3%、4月の+0.1%に続いてプラス基調を
維持しています。

この指数は、UCLA(カリフォルニア大学
ロサンゼルス校)とセリディアン社が共同で
開発して発表している、米国の物流の現状を知る
手がかりとなる指数です。

この指数は、FRB(連邦準備制度理事会)が
毎月発表する鉱工業生産指数に先行することを
目指しているようですが、まだ歴史の浅い指標で、
鉱工業生産指数との乖離は比較的大きいです。

そのため、他の輸送データと合わせて使用すると、
誤差を小さくできるのではないかと思います。

しかし、鉱工業生産のみでなく、産業景気全体との
関係も深いと考えられます。

この指数は、リアル・タイムのディーゼル油
消費量の動向を計測して、経済活動を分析
しようとするものです。

ディーゼル油の消費量は、物流の要である
トラック輸送の多寡を端的に示します。

トラック輸送は、米国の輸送量全体の
70%近くを占める重要な分野です。

また、トラック輸送は鉱工業生産のみでなく、
小売業の物流や製品や原材料の輸出入の
動向にも大きく左右されます。

グラフは

http://www.yuji-hiramatsu.com/2012maguchart/120610.html

を参照して下さい。

上段は季節調整後の数値をプロットしたものと、
3ヶ月移動平均線です。

当然のこと3ヶ月移動平均線は凸凹をならした
形状になります。

今回の景気拡大局面が終わり始めているように
感じるのは筆者だけでしょうか。

また、下段は季節調整後の数値を前年比で表して
グラフ化したものです。

2009年に景気回復して以降、この数ヵ月明らかに
変調をきたしている模様です。

前回のグレート・リセッションを除き、2001年と
2003年のリセッションや成長鈍化時期と同じように
前年比0%を下回っています。

ドル安による輸出ドライブが景気の下支えの大きな
要因でしたが、どうも調子が悪いようです。

欧州危機が通貨ユーロを下落させ、ドルが強い
ことが米国の輸出にはマイナスです。

また、欧州経済の不況化で、欧州の購買力が
低下し、米国製品はドル高で価格面でも不利ですが、
需要そのものが減少しているようです。

また、中国の景気減速も本格化しています。
予想外の利下げや先週末に発表された経済指標が
悪化しているので、中国の輸入も期待できないと
考えられます。

経済規模から言えば、日本に米国製品を買わせる
しかないのでしょう。

そう考えると、円安はありません。
また、為替抜きで米国製品を日本が購入するように
圧力がかかりそうです。

円高で生産設備の海外移転をしている日本が、ボロな
米国製品を買わなくてはならない状況になれば、
日本経済にとって大きなマイナスです。

雇用が失われ、所得が減少し、さらに米国製品を
買わなくてはならないと、ますます日本製品が売れません。

米国経済の成長鈍化以上に日本の不況入りが蓋然性を
持ちそうです。

日本株がバブル後最安値を更新するのも頷けます。


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2012年06月10日 17:00記述


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