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2012年06月20日


中小企業景気楽観度指数


5月中小企業楽観度指数が、全米自営業者連盟
(NFIB)から発表されました。

総合指数は、94.4となり、4月から僅か0.1
ポイントの下落でしたが、実質的には全く変化は
ありませんでした。

このところ若干の上下はありますが、中小企業の
オーナーの景気に対する楽観度はリーマン・ショック
直後よりは随分改善していますが、過去の水準から
すると、依然として過去のリセッション時期と同じ
レベルにあることを忘れてはいけません。

グラフの赤色水平線を見て下さい。

グラフは

http://www.yuji-hiramatsu.com/2012maguchart/120620.html

を参照して下さい。

この指数は、全米自営業連盟がメンバーに質問を
して、月次調査結果を1986年から公表している
ものです。

1986=100として指数化し、将来への期待・収益
動向・販売等10項目について調査をしています。

中小企業は、農業分野を除いて、GDPの半分以上を
生産し、雇用も5割以上を抱えている重要な
セクターです。

今回のレポートで注意すべき点は、質問事項の中で
中小企業オーナーが、「最も重要な問題」が「貧弱な
売上」ではなく、「税制や規制」でした。

この傾向は4月に引続き2ヶ月連続です。

過去景気が良かった時期に、中小企業経営者の
不平不満は、「税制や規制」でした。

偶然かも知れませんが、とても興味深いです。

何故ならば、中小企業経営者のかなりの部分は
不動産業に従事していることを考えると、個人住宅
市場がようやく二番底を打って改善に向かっている
証拠かも知れないからです。

米国経済全体を見回して、製造業が頭打ちに
なってきたことは明白です。

欧州危機が引き金となり、新興国の景気も少し
曲がり角で、ドル安をドライブに輸出を強引に
伸ばしてきた米国にはドル高は邪魔です。

しかし、ユーロが安くなる必然が存在します。

米国株式相場がもたつき、製造業がもたつき、
好調だった個人消費がもたつくようなことがあると、
FRBはやることは一つです。

思い切った量的緩和です。

優柔不断な日銀や頑固なECBよりは、FRBの
思い切りが目立つので、為替相場には効きます。

勿論リスク資産相場にも効きます。

住宅バブル崩壊以降、景気の足を引張ていた個人
住宅市場が、まだ非常に低位ですが、改善して
もたつく製造業と個人消費の替わりになる日が
近いのでしょうか。

財政で景気刺激が不可能な米国は、金融政策と
住宅市場で支えるのでしょう。

しかし、金融政策の限界もあります。
それだけに頼っていると、将来のリスクは大きくなり、
現在考えなくて良いインフレを真剣に心配する
必要が出てきます。

そうすると、金利が反転上昇します。
そして、住宅市場に大きなマイナスが生じます。

米国経済は危険な状況です。


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2012年06月20日 09:00記述


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