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2012年09月30日


レストラン・パフォーマンス指数


全米レストラン協会(NRA)から、8月のレストラン・
パフォーマンス指数が発表されました。

8月の総合指数は100.6となり、7月の100.2
から0.4ポイント上昇し、過去4ヶ月連続して下落
していましたが、ようやく5ヶ月ぶりの前月比プラスと
なりました。

グラフを見て分かるように、指数はどうやら天井を
打ったようですが、今のところ10ヶ月連続で業界の
拡大基調を表す「100」を超えて推移しています。

グラフは

http://www.yuji-hiramatsu.com/2012maguchart/120930.html

を参照して下さい。

8月の指数が上昇した要因は、現況指数の既存店
売り上げ増加と来店客数の増加です。

先日発表された、個人所得と個人消費支出の内容で
当該指数は「100」を切るのではないかと考えて
いましたが、前月比プラスで驚きました。

可処分所得が減少している中で、外食を減らして
いない現実は説明しにくいですが、住宅価格が
底打ちし株価も堅調で、このような資産効果が
大きかったのではないでしょうか。

米国経済の落ち込み具合を見るために、当該指数を
精緻に追いかけることは、現時点では非常に大切だと
考えています。

当該指数の遅行性については、過去に何度かレポート
しています。

当該指数は、景気拡大局面では、遅い段階でしか
レストラン業績は回復しない業界です。

つまり、景気が良くなっても雇用は遅行指標として機能し、
ゆっくりと雇用拡大し、個人消費がそれに追随します。

結果として、必要度の低い外食業界の回復は、実体
経済より遅い段階で回復へ向かいますので、遅行性が
あるのです。

逆に、当該指数は先行性も持ち合わせています。
景気が悪化する時には、支出優先度合いが低い
外食業界への支出は、真っ先に減らされる支出
項目なので、他の指標よりも先行性が認められます。

その上、当該指数の期待指数は、向こう半年程度の
売上げ等の期待度が反映される指数で、レストラン
経営者の思惑が色濃く反映されています。

とは言え、過去の経験から売上や客足等の増減を
予測していますから、大きく外れるとは言えません。

しかし、個人所得や個人消費支出が振るわなかった
8月は、あまり先行性が発揮されなかったようです。

欧州債務危機が、欧州経済の不況化を進展させ、
その上、中国の成長鈍化もはっきりしています。

米国からの輸出が減り、米国の製造業の業績が
悪化し雇用に影響し個人所得に負の影響を与え、
最終的に個人消費支出が減少します。

それらに先行する形で、レストラン・パフォーマンス
指数が先行し、期待指数が先行するのであれば、
現在、この指数を追いかける意味は大きいのです。

当該指数の先行性を重く見ると、米国経済の後退期
入りが視野に入ってきました。

FRBがQE3を決め、なりふり構わずに雇用を
改善させたい気持ちはよく分かりますが、資産価格
とくに株価上昇は少しバブルの臭いがします…。


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2012年09月30日 09:00記述


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